住友金属工業形式の最近の記事
SC101(1101/先頭車連結側M台車 右が操舵軸)
SC101(1601/先頭車先頭側T台車 右が操舵軸)
軸距:2000㎜ 車輪径:860㎜
軸箱支持:モノリンク式 枕ばね:空気ばね(ダイレクトマウント)
2012年春に就役した東京メトロ銀座線1000系電車の台車。横圧低減による走行安全性の向上とフランジ摩耗提言を目的に、曲線通過時に片側の車軸が自動的に舵をきる操舵装置を組み込む。集電靴は従来のようは車軸間ではなく、固定軸側に取り付けられている(ただし両先頭車連結側台車は集電靴なし)。主電動機は固定軸側のみに搭載するが、両先頭台車のみ搭載なしのT台車。基礎ブレーキ装置は操舵軸がディスクブレーキ、固定軸がユニットブレーキによる踏面片押し。M台車の駆動方式はWN。
東京地下鉄1000系:RailMagazine343参照 2011.10.5 中野車両基地 P:RM(高橋一嘉)
2012.11.5作成
LINK これまでに収録した東京メトロ関連の台車
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KS45L(64C-24B2)(モ161)
軸距:1625mm 車輪径:660mm
軸箱支持:軸箱守(軸ばね) 枕ばね:板ばね
阪堺電気軌道モ161形が履く台車。大正の末に誕生した大阪市電1501形に端を発する住友製鋼所(現・住友金属工業)製KS45Lの一種。モ161形は1928(昭和3)年の登場だが、その前年に登場したモ151形も同形台車を履いていた。黎明期の国産台車の姿を今に伝える貴重な存在である。
昭和40年代の姿に修復されたモ161。復元に際して方向幕部の出っ張りは引っ込められ、蓋が被せられたが、一般運用時に備えて蓋を外すと従来通り方向幕が設置されている。 2011.6.10 我孫子道車庫 P:高間恒雄
参考文献
「台車のすべて(13・14)」吉雄永春(『鉄道ピクトリアル』99・106号所収/1959・60年 鉄道図書刊行会)
FS069A(T台車)
軸距:2100mm 車輪径:860mm
軸箱支持:Sミンデン式 枕ばね:空気ばね(ダイレクトマウント)
原形式のFS369/FS069は1967(昭和42)年に登場した阪急3300系および5000系で採用された台車。Sミンデン式台車としては初期の作品で、阪急では初めてダイレクトマウントの空気ばねを採用した。1971(昭和46)年登場の5100系からは空気ばねの大型化などの変更によりFS369A/069Aに区分され、以後、途中でSUミンデン式に変更されながらも形式は変更されることなく8000・8300系まで採用が続いたロングセラーである。基礎ブレーキ装置は踏面片押し。写真は「京とれいん」に改造された京都線6300系のもの。
2011.3.11 正雀車庫 P:高間恒雄
参考文献
「住友金属の台車26」鈴木光雄(『鉄道ピクトリアル』№478所収/1987年 電気車研究会)
2011.4.26作成
LINK これまでに収録した阪急電鉄関連の台車 FS45 FS333 FS369A FS069A FS565 FS065
FS075 (T台車/クハ5105)
M台車:軸距:2200mm 車輪径:910mm/T台車:軸距:2100mm 車輪径:762mm
軸箱支持:アルストムリンク 枕ばね:空気ばね(ダイレクトマウント)
1969(昭和44)年に就役した小田急電鉄5000形電車の台車。アルストムリンクの軸箱支持に、MTで軸距・車輪径を分ける方式など、それまでの小田急電車の特徴を踏襲している。M台車の駆動方式はWN。基礎ブレーキ装置はMTとも踏面両抱き。
2011.1.30 唐木田車庫 P:岡田誠一
2011.2.15作成
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FS779(TC車用)
軸距:2100㎜ 車輪径:860㎜
軸箱支持:モノリンク式 枕ばね:空気ばね(ダイレクトマウント)
2010年に千代田線用として登場した東京メトロ16000系電車の台車で、MTとも同一形式(末尾にサフィックスが付く)。10000系用FS777、15000系用FS778と同じくモノリンク式のボルスタ付き台車。走行安定性の向上およびメンテナンス性の向上を基本コンセプトとしたもので、地下鉄特有の低速・急曲線区間での曲線通過性能の向上とともに、常磐線内や急行運転を行う小田急線内での高速安定性が図れるように配慮されている。M台車の駆動装置はWN。基礎ブレーキ装置はユニットブレーキによる踏面片押し。
東京地下鉄16000系:RailMagazine327参照 2010.8.31 綾瀬車両基地 P:RM(伊藤真悟)
2010.11.4作成
LINK これまでに収録した東京メトロ関連の台車
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FS83(802)
軸距:1600㎜ 車輪径:660㎜
軸箱支持:シェブロン式 枕ばね:コイルばね
1983(昭和58)年に登場した広島電鉄800形801・802の台車。試作車たる軽快電車の技術をフィードバックしたものだが、台車枠は内側軸受から一般的な外側に、駆動装置は直角カルダンから平行カルダンに、枕ばねも空気バネからコイルばねに変わっている。1台車1基モータ1軸駆動。基礎ブレーキ装置はディスクブレーキで、M軸T軸各1枚を装備。
1987(昭和62)年増備の803以降は別形式のFS88に変更されている。
2009.5.2 十日市町 P:高橋一嘉
参考文献:「住友金属の台車35」鈴木光雄(『鉄道ピクトリアル』№498所収/1988年 電気車研究会)
2010.7.2作成
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FS567(モ801/カバーを外した状態 右側が動軸)
FS567(モ801/カバーを取り付けた状態 左側が動軸)
軸距:1600mm 車輪径:610mm(動輪)+530mm(従輪)
軸箱支持:軸箱守(軸ばね) 枕ばね:空気ばね
2000年に名鉄美濃町線用として登場した部分低床電車モ800形の台車。モ780形のFS559などと同様、1個モータ1軸カルダン駆動、インダイレクトマウント構造の空気ばね台車だが、中央扉部分を低床化するため、モータを装架する動軸を車端側に配置し、中央側に配置する従軸の車輪を小径化した、異径車輪台車である。ただし、心皿位置は軸距の中心にあり、軸重の移動による駆動力の増大を意図したマキシマムトラクションとは異なる。組み合わされる駆動装置は名鉄初のWN。基礎ブレーキ装置は踏面片押し。なお、通常の運行時は台車自体の側面にカバーが取り付けられている。
デビュー当時のモ801。美濃町線は2005年3月31日限りで廃止されたが、モ800形は1輌が豊橋鉄道、2輌が福井鉄道に譲渡されて現在も活躍している。 2000.7.10 市ノ坪 P:RM
参考文献:RMライブラリー130『名鉄岐阜線の電車(下)』 清水 武(2010年/ネコ・パブリッシング)
2010.5.29作成
LINK
名鉄
路面電車
豊橋鉄道
名古屋市1400形用 FS559 FS567 SS08 TS-708
福井鉄道
C-9 FS363 FS363T FS507 FS007 FS567 ND‐108 ND-108A
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FS778(CT車先頭側台車/15101)
軸距:2100㎜ 車輪径:860㎜
軸箱支持:モノリンク式 枕ばね:空気ばね(ダイレクトマウント)
2010年に東西線用として登場したした東京メトロ15000系電車の台車で、MTとも同一形式。地下区間での急曲線通過性能の向上とともに地上区間での直進安定性に配慮したもので、形式は10000系用FS777の続番。基礎ブレーキ装置はユニットブレーキによる踏面片押し。
東京地下鉄15000系:RailMagazine322号 2010.4.5 深川車両基地 P:RM(伊藤真悟)
LINK これまでに収録した東京メトロ関連の台車
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SS024(T台車/集電靴なしのもの)
軸距:2100mm 車輪径:860mm
軸箱支持:SUミンデン式 枕ばね:空気ばね(ボルスタレス)
1992年に登場した横浜市営地下鉄3000形一次車のT台車(M台車はSS124)。牽引装置は1本リンク式。基礎ブレーキ装置にはディスクブレーキを採用している。
なお、1999年登場の2次車ではモノリンク式軸箱支持のSS153/SS053に、さらに2004年登場の3次車(3000R形)ではSS162/SS062に変更。また、2005年登場の4次車(3000S形)は2000形から転用したSS104/SS004を履いている。
横浜市交通局3000形一次車:RailMagazine108号参照
1992.6.6 上永谷車両基地 P:RM
2010.3.29作成
SS124(M台車/集電靴なし)
軸距:2100mm 車輪径:860mm
軸箱支持:SUミンデン式 枕ばね:空気ばね(ボルスタレス)
1992年に登場した横浜市営地下鉄3000形一次車のM台車(T台車はSS024)。牽引装置は1本リンク式。駆動装置はWN。基礎ブレーキ装置にはM台車でもディスクブレーキを採用している。
なお、1999年登場の2次車ではモノリンク式軸箱支持のSS153/SS053に、さらに2004年登場の3次車(3000R形)ではSS162/SS062に変更。また、2005年登場の4次車(3000S形)は2000形から転用したSS104/SS004を履いている。
横浜市交通局3000形一次車:RailMagazine108号参照 1992.6.6 上永谷車両基地 P:RM
2010.3.25作成
SS007(T台車)
軸距:2200mm 車輪径:860mm
軸箱支持:SUミンデン式 枕ばね:空気ばね(ボルスタレス)
1988(昭和63)年、2000系に代わる日比谷線直通用電車として登場した東武鉄道2000系の台車。東武鉄道では初めて採用されたボルスタレス台車で、東武形式はTRS87M/TRS87T。牽引装置は1本リンク式。
東武鉄道20000系:RailMagazine52号参照 1988.2.6 春日部検車区 P:RM
2010.2.16作成
LINK これまでに収録した東武鉄道関連の台車
SS044B(T台車)
軸距:2100mm 車輪径:860mm
軸箱支持:モノリンク式 枕ばね:空気ばね(ボルスタレス)
2001年3月、山陽電鉄直通特急用として就役した阪神電気鉄道9300系電車の台車。原形式のSS144は5500系、SS144A/SS044Aは9000系が履くもの。9000系のものに比べ、空気ばねの形状および左右動ダンパの取り付け位置が変更されている。M台車の駆動方式はTD継手による平行カルダン。
阪神電気鉄道9300系:RailMagazine211号参照 2001.1.12 尼崎車庫 P:RM
2010.1.19作成
これまでに収録した阪神電車関連の台車
川車Baldwin78-25AA(881形用) SS144B SS044B SS171M SS171T
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FS097(サハ502)
軸距:2100mm 車輪径:860mm
軸箱支持:軸箱守(軸ばね) 枕ばね:空気ばね(ダイレクトマウント)
伊予鉄道モハ300形電車の中間に連結されていたサハ502の台車交換用として1978(昭和53)年に製作された台車。相棒を組んでいたモハ303・304は一足早く1977(昭和52)年に新製のFS397に履き替え、高性能化(WN駆動)されており、対応するT台車がやや遅れて製作されたことになる。同型のサハ501はこの台車には履き替えなかったので、FS097は1輌分2台のみである。サハ500形は元東急サハ3350形、もともとは木製院電を鋼体化改造した車輌で、院電時代からの台枠に空気ばねの新製台車の組み合わせは実に興味深いものであった。
長らく休車状態のまま古町車庫に留置されていたサハ502だが、ついに2008年暮に姿を消した。 2008.10.18 古町 P:高橋一嘉
参考文献
「住友金属の台車30」鈴木光雄(『鉄道ピクトリアル』№485所収/1987年 電気車研究会)
2010.1.14作成
LINK
これまでに収録した伊予鉄道関連の台車
FS042N(T台車/クハ7501先頭側)
軸距:2200mm 車輪径:860mm
軸箱支持:緩衝ゴム式 枕ばね:空気ばね(ダイレクトマウント)
1991年に登場した伊豆箱根鉄道7000系電車の台車。原形式のFS542および542Aは西武鉄道2000系で一時試用されたもので、西武鉄道で多用されるFS372系をベースに軸箱支持方式を摺動部のない緩衝ゴム式とした系列である。伊豆箱根鉄道向けで形式の末尾にNが付くのは、それまでの3000系や5000系が履くFS372N/072Nと同様。FS542系の本格採用は伊豆箱根鉄道の方が先となり、西武10000系がFS542B/042を履いて登場したのはこの後、1993年のことである。
伊豆箱根鉄道7000系:RailMagazine92号参照 1991.3.18 大場 P:RM
これまでに収録した伊豆箱根鉄道の台車 DT10 FS542N FS042N
2010.1.8作成
FS042(T台車)
軸距:2200mm 車輪径:860mm
軸箱支持:緩衝ゴム式 枕ばね:空気ばね(ダイレクトマウント)
1993年に登場した西武鉄道の特急電車10000系「ニューレッドアロー」の台車。軸箱支持には前年登場の6000系のSS125/025で実績のあった緩衝ゴム式が採用されたが、FS542B/FS042はFS372/072系をベースとしたもので、ボルスタレス構造ではない。原形式のFS542およびFS542Aは2000系で一時試用されたもので量産はされていないが、西武10000系よりも先の1991年に伊豆箱根鉄道7000系が同系のFS542N/042Nを履いて登場している。
1993.11.6 南入曽車両管理所 P:RM
西武鉄道10000系:RailMagazine124号参照
2010.1.5作成
LINK これまでに収録した西武鉄道関連の台車
FS82T(T台車/2002)
軸距:M:1800mm T:1400mm 車輪径:660mm
軸箱支持:シェブロン式 枕ばね:空気ばね
1980年に完成した長崎電気軌道2000形電車の台車。路面電車復権のため日本鉄道技術協会の主導のもと計画された「軽快電車」プロジェクトにより誕生したもので、同時に誕生した試作車たる広島電鉄3500形のFS81/FS81Tとほぼ同様の構成である。
大きな特徴は、M台車を直角カルダン駆動による1モーター2軸駆動としたこと。1輌の片側のみがM台車、もう片側はT台車で、MTで軸距が400mm異なる。枕ばねはインダイレクトマウント方式の空気ばね、基礎ブレーキ装置はMTとも油圧キャリパによるディスクブレーキ(1軸1枚)を採用した。
内側軸受方式、つまり台車枠が車輪の内側に配されるため車輪がよく見えるのも大きな特徴で、そのため軸箱支持部が見えないが、山型積層ゴムによるシェブロン式が採用されている。また、車輪には静粛性の向上を図るため防音リング付きの防音車輪が採用されている。
2009.11.16 公会堂前-桜町 P:高橋一嘉
参考文献
「住友金属の台車35」鈴木光雄(『鉄道ピクトリアル』№498所収/1988年 電気車研究会)
「広島・長崎に軽快電車」小山 柾(『鉄道ファン』№234所収/1980年 交友社)
2009.11.27作成
LINK
これまでに収録した長崎電気軌道関連の台車 D-16NA FS51 FS82 FS82T
これまでに収録した路面電車関連の台車
SS025(T台車)
軸距:2100mm
軸箱支持:緩衝ゴム式 枕ばね:空気ばね(ボルスタレス)
1992年に登場した西武鉄道6000系の台車。1969(昭和44)年に登場した101系以来、長らくFS372/072系列を採用してきた西武鉄道にとっては久々の完全新系列で、ボルスタレス方式の本格採用も初めてのことであった。牽引装置はZリンク式。基礎ブレーキ装置は踏面両抱き。
1996年登場のアルミ車(50番代)で一部改良されたSS125A/025Aに変更、さらに1997年度の増備車からはモノリンク式軸箱支持の新形式SS150/SS050に変更されている。
西武鉄道6000系:Rail Magazine103号参照 1992.1.15 小手指車両管理所 P:RM
2009.11.24作成
LINK これまでに収録した西武鉄道関連の台車
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FS51(1501)
軸距:1500mm 車輪径:660mm
軸箱支持:軸箱守(ウイングばね) 枕ばね:板ばね
戦後、西鉄北九州線の主力車となった600形電車用として製造された台車。当時、住友金属(1952年に新扶桑金属から改称)製の路面電車用台車は、まだブリル76Eを源流とするKS40Jが主流であったが、この台車は新設計となり、形式も路面電車用としては初の「FS」となった。台車枠は一体鋳鋼製で、主電動機は1基を外吊り。枕ばねには重ね板ばねを用いている。
北九州線用600形は1950(昭和25)〜1953(昭和28)年にかけて全50輌が製造され、その内近畿車輌製の611〜635、644〜650がこのFS51を履いた。北九州線は2000年までに全廃されたものの、一部のFS51は長崎電気軌道に譲渡され、1500形、1800形の新造や1200形の更新用に活用されている。写真は長崎電気軌道1501号のもの。
2009.10.16 公会堂前 P:高橋一嘉
参考文献
「住友金属の台車33」(『鉄道ピクトリアル』№494所収/1988年 電気車研究会)
『復刻版 私鉄の車両9 西日本鉄道』飯島 巖 谷口良忠 荒川好夫
(2002年 ネコ・パブリッシング)
2009.10.30作成
LINK
これまでに収録した長崎電気軌道関連の台車 D-16NA FS51 FS82 FS82T
これまでに収録した西日本鉄道の台車
KW-60A KW-61A KW-161B OK-10C OK-10D KL-11B KL-13 FS51
これまでに収録した路面電車関連の台車
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FS552
軸距:2100mm 車輪径:860mm
軸箱支持:Sミンデン式 枕ばね:空気ばね(ダイレクトマウント)
1992年に高野線難波〜橋本間の特急「りんかん」用として登場した南海電気鉄道11000系電車の台車。南海ではおなじみのSミンデン式台車で、基礎ブレーキ装置は踏面片押し。駆動方式はWN。11000系は全車電動車のためT台車の設定はない。
登場時の11000系。現在は「こうや」用の30000系と同じ高野線特急色に変更されている。 1992.9.10 千代田工場 P:RM
南海電気鉄道11000系:RailMagazine111号参照
2009.9.18作成
LINK これまでに収録した南海電車関連の台車
SS030A(T台車)
軸距:1900mm
軸箱支持:モノリンク式 枕ばね:空気ばね(ボルスタレス)
営団地下鉄(現・東京メトロ)銀座線01系電車のうち、1993年に登場した第37編成以降の台車。従来の01系は緩衝ゴム式軸箱支持のFS520/FS020を履いていたが、VVVF制御化されたこの37編成からは先に登場した丸ノ内線02系第20編成〜と同じくボルスタレス化され、軸箱支持方式もモノリンク式となった。形式も02系のものの派生である。写真は登場時。
営団地下鉄01系VVVF制御車:RailMagazine121号参照 1993.7.20 中野検車区 P:RM
2009.8.10作成
LINK これまでに収録した東京メトロ関連の台車
FS065(T台車)
軸距:2100mm 車輪径:860mm
軸箱支持:モノリンク式 枕ばね:空気ばね(ダイレクトマウント)
2003年に京都線用として登場した阪急電鉄9300系電車の台車。8000系、8300系ではその増備途中から台車がボルスタレス構造に変化したが、本系列では再びボルスタ付きの台車となった。基礎ブレーキ装置はユニットブレーキによる踏面片押し。神宝線用として2006年に登場した9000系も本形式を履いている。
阪急電鉄9300系:RailMagazine244号参照 2003.10.8 正雀車庫 P:RM
2009.8.3作成
LINK これまでに収録した阪急電鉄関連の台車 FS45 FS333 FS369A FS069A FS565 FS065
SS170T(T台車)
軸距:2100mm 車輪径:860mm
軸箱支持:モノリンク式 枕ばね:空気ばね(ボルスタレス)
2010年度に運行開始が予定される京成電鉄の新型“スカイライナー”AE形の台車。京成電鉄では初めてボルスタレス構造を採用するもので、牽引装置は一本リンク式。160km/hという高速走行に備えヨーダンパ、軸ダンパ、左右動ストッパ、左右動ダンパ、さらに編成両先頭のSS170Mには動揺防止制御用アクチュエーターを備える。基礎ブレーキ装置もM台車には車輪ディスクタイプの油圧キャリパ式ディスクブレーキを装備する(T台車は空圧てこ式ディスクブレーキ+踏面片押し)。M台車の駆動装置はTD継手による平行カルダン。
2009.5.20 宗吾車両管理所 P:RM
LINK これまでに収録した京成電鉄の台車
2009.7.14作成
SS043(T台車/クハ2051)
軸距:2100mm 車輪径:860mm
軸箱支持:モノリンク式 枕ばね:空気ばね(ボルスタレス)
1995年に就役した小田急電鉄2000形電車の台車。車体デザインは1000形を継承したものであったのに対し、台車は小田急初のボルスタレス台車となり、軸箱支持に小田急伝統のアルストムリンクに代わってモノリンク式が採用された。牽引装置はZリンク式、基礎ブレーキ装置は踏面片押し。
小田急電鉄2000形:RailMagazine139号参照 1995.1.22 唐木田 P:RM
2009.6.2作成
LINK これまでに収録した小田急電鉄関連の台車
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FS370A(201-1)
軸距:2300mm 車輪径:860mm
軸箱支持:SUミンデン式 枕ばね:空気ばね
1990年に登場した東武鉄道の急行<りょうもう>用200系電車の台車。DRCこと1720系のFS370を転用したもので、転用に際して軸箱を密封式円筒コロ軸受化、軸箱支持をSミンデン→SUミンデン化などの改造が施された。基礎ブレーキ装置は踏面片押し。東武形式はTRS-67M。対応するT台車の設定はない。
FS370はもともとアルストムリンク式のFS334を履いていた1720系の台車交換用として1967(昭和42)年から製造されたもの。
なお、<りょうもう>用の増備車である250系(1998年登場)は完全新造車となり、モノリンク式軸箱支持のボルスタレス台車SS151/051を履いている。
東武鉄道200系:RailMagazine89号参照 1990.12.11 館林検修区 P:RM
2009.5.7作成
LINK これまでに収録した東武鉄道関連の台車
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FS503A(702)
軸距:1900mm 車輪:760mm
軸箱支持:緩衝ゴム式 枕ばね:空気ばね
京阪石山坂本線用の600・700形電車の台車。京阪線のFS399などと同じく緩衝ゴム式軸箱支持を採用しつつ、大津線用としてコンパクトにまとめられている。駆動方式はTD継手による中実軸平行カルダン。原形式のFS503は1979(昭和54)年に登場した500形用のもの。
写真は1992年に登場した700形のもの。
京阪電気鉄道700形:RailMagazine106号参照 1992.5.1 錦織車庫 P:RM
2009.4.10作成
LINK:これまでに収録した京阪電気鉄道の台車
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FS559(モ783)
軸距:1700mm 車輪:660mm 軌間:1067mm
軸箱支持:軸箱守(軸ばね) 枕ばね:空気ばね
1997年に岐阜市内線・揖斐線直通用として登場した名鉄モ780形電車の台車。モ880形やモ770形と同じくインダイレクトマウント構造の空気ばね台車で、1台車1個モータ1軸駆動、駆動装置はTD継手による平行カルダン駆動。
モ780形は2005年の岐阜市内線・揖斐線廃止により全車豊橋鉄道に譲渡されている。
名古屋鉄道モ780形:RailMagazine165号参照 1997.4.1 岐阜工場 P:RM
2009.4.6作成
LINK
これまでに収録した名鉄関連の台車
これまでに収録した路面電車関連の台車
これまでに収録した豊橋鉄道関連の台車
名古屋市1400形用 FS559 FS567 SS08 TS-708
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FS777A(9222)
軸距:2100mm 車輪径:860mm 軌間:1067mm
軸箱支持:モノリンク式 枕ばね:空気ばね(ダイレクトマウント)
2009年に就役した東京地下鉄南北線用9000系5次車の台車。従来の9000系がボルスタレス構造だったのに対し、5次車からは副都心線用10000系と同じくボルスタ付きに変更され、形式も10000系用のFS777の派生となった。MTとも同形式で、M台車の駆動方式はWN。基礎ブレーキ装置はユニットブレーキによる踏面片押し。
東京地下鉄9000系5次車:RailMagazin307号参照 2009.2.4 綾瀬工場 P:RM(K)
2009.3.12作成
LINK これまでに収録した東京メトロ関連の台車
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軸距:2400㎜
軸箱支持:軸箱守(軸ばね) 枕ばね:空気ばね
戦後の西武鉄道を支えてきたTR14Aの置き換え用として1970年代初頭に登場したのがFS40である。外観は当時のカルダン駆動台車と変わらないプレス鋼板の台車枠に空気ばねを組み合わせたもの。インダイレクトマウントであるから、西武で言うならば801系のFS067に近いとも言えようが、吊り掛け駆動であって軸距は2400mmと長い。551系や411系で使用されたが、411系のものは401系化の際に551(571)系に転用。551(571)系が西武から引退した後は、551系の車体とともに総武流山電鉄に譲渡された他、台車のみで近江鉄道に譲渡されている。
写真は近江鉄道モハ221が履いているもの。近江鉄道には多数のFS40が譲渡され在来車の台車更新などに使用され、現在でもFS40を履いたモハ220形が第一線で活躍している。
近江鉄道モハ220形:RailMagazine99号参照 1991.10.3 彦根 P:RM
2009.2.18作成
LINK これまでに収録した西武鉄道関連の台車
SS026F3(特別車T台車/1653豊橋方)
SS026F3(一般席車T台車/2433豊橋方)
軸距:2100mm 車輪径:860mm 軌間:1067mm
軸箱支持:SUミンデン式 枕ばね:空気ばね(ボルスタレス)
1999年に登場した名鉄の特急電車1600系用として製造された台車。M台車は新形式、T台車は1800系から続いたSS026系の派生形式で、いずれも防音車輪を採用した。牽引装置はZリンク式。基礎ブレーキ装置はユニットブレーキによる踏面片押し。M台車の駆動方式はTD継手による平行カルダン。
1600系は2008年に一部指定席車編成の1700系に改造、その際Tc車は廃車となり、この台車は新造の一般席車2400形に転用され、車輪が変更されている。その他の新造一般席車は従来の2200系と同じSS164B/SS064Bを履く。
2008.12.2 舞木定期検査場 P:RM(K)
名古屋鉄道1600系:RailMagazine190号参照
名古屋鉄道1700系:RailMagazine305号参照
2009.1.15作成
LINK これまでに収録した名古屋鉄道関連の台車
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FS517C
軸距:2100mm 軌間:1435mm
軸箱支持:SUミンデン式 枕ばね:空気ばね(ダイレクトマウント)
FS517系は京阪6000系(1983年登場)から組み合わされた住友金属製のT台車。このFS517Cは1989年登場の7000系および8000系から採用されたものだが、8000系のものは後にFS517Dと交換され、6000系増備車に転用されている。
写真は1997年登場の9000系用のもの。同系列のM車系は川重製KW-77Cを履く。
京阪電気鉄道9000系:RailMagazine164号参照 1997.2.28 淀車庫 P:RM
LINK これまでに収録した京阪電車関連の台車
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SS08(T1001)
軸距:1650mm 車輪径:610mm 軌間:1067mm
軸箱支持:シェブロン式 枕ばね:コイルばね(ボルスタレス)
国産技術による狭軌(1067mm)用LRVとしては初めて台車上を含む全面超低床を実現した、豊橋鉄道T1000形「ほっトラム」の台車である。車軸付きのM台車だが左右の車輪間、車軸上を超低床の通路とするため、モータは車体側運転台下に装架されており、台車外側に取り付けられた歯車装置と自在継手を介して駆動される方式である。
自在継手で結ばれる運転台下の主電動機と台車外側の歯車装置。同様の方式は長崎電気軌道3000形や函館市電9600形でも採用されているが、狭軌用LRVとしては前述の通りこのT1000形が全国初の試みである。
12月19日デビューが予定される新しい豊橋の「顔」、T1000形「ほっトラム」。T1000形については次号のRailMagazineでもご紹介する予定です。 2008.11.27 赤岩口車庫 P:RM(K)
2008.11.30作成
LINK
これまでに収録した豊橋鉄道関連の台車
名古屋市1400形用 FS559 FS567 SS08 TS-708
これまでに収録した路面電車用台車
FS571T(T台車/4001)
軸距:2100mm 車輪径:860mm 軌間:1067mm
軸箱支持:モノリンク式 枕ばね:空気ばね(ダイレクトマウント)
2008年に瀬戸線用としては誕生した名鉄4000系の台車。軸箱支持には7700系のFS384以来長らく続いたS・SUミンデン式に代え、モノリンク式が名鉄では初めて本格採用されている。また、瀬戸線の線形に合わせてボルスタレス構造ではなく、ボルスタ付きダイレクトマウントとなった。基礎ブレーキ装置はユニットブレーキによる踏面片押し。
名古屋鉄道4000系:RailMagazine302号参照 2008.8.24 尾張旭検車区 P:RM(K)
LINK これまでに収録した名鉄関連の台車
2008.11.2作成
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KS46L(772)
軸距:1625mm 車輪径:660mm 軌間:1435mm
軸箱支持:軸箱守(ウイングばね) 枕ばね:コイルばね
1928(昭和3)年に登場した大阪市電1601形用として設計された台車。軸ばねのみならず枕ばねにもコイルばねを用いた当時としては先進的な構造で、「大阪市電型」と通称される。台車枠は鋳鋼製で、軸箱支持はウイングばねによる。
現在は広島電鉄750形の一部(もと大阪市電1801形)ほか、600形(もと西鉄北九州線500形)でも使用されている。
2008.10.20 土橋 P:高橋一嘉
参考文献
『復刻版 私鉄の車両3 広島電鉄』飯島 巖 青野邦明 荒川好夫
(2002年 ネコ・パブリッシング)
LINK
これまでに収録した広島電鉄関連の台車
これまでに収録した路面電車関連の台車
これまでに収録した大阪市交通局関連の台車
Brill77E KS46L FS386A FS086A SS120 SS020
2008.10.23作成
FS558(塗油器付き/862)
軸距:1900mm 車輪径:660mm 軌間:1435mm
軸箱支持:モノリンク式 枕ばね:空気ばね
1997年の京津線・京都市営地下鉄東西線直通運転開始にあわせデビューした京阪800系電車の台車。車輪径は660mmと小さい。京阪では初めてモノリンク式の軸箱支持を採用。駆動方式はTD継手による平行カルダン。オールMのためT台車の設定はない。
京阪電気鉄道800系:RailMagazine162号参照 2008.2.1 浜大津-上栄町 P:高橋一嘉
LINK これまでに収録した京阪電車関連の台車
2008.10.14作成
FS381B(8781)
軸距:2100mm 車輪径:860mm 軌間:1435mm
軸箱支持:緩衝ゴム式 枕ばね:空気ばね(ダイレクトマウント)
FS381は1971(昭和46)年に登場した京阪3000系電車のM台車として製造されたもの。軸箱支持方式は2000系などのFS337系で実績のあった緩衝ゴム式を採用しているが、枕ばねはダイレクトマウントとなった(Tc車が履くT台車は汽車会社・川崎重工製のKS132/KS132A)。FS381Bは1972(昭和47)年から登場した4連の中間T車用として製造されたもの。
編成変更や改造・改番を経て8000系に編入された現在はMcおよび中間M車のほか2階建て車の8831号がFS381を、また8781号がFS381Bを履く。
2008.6.27 寝屋川車両基地 P:RM(K)
参考文献
「住友金属の台車28」鈴木光雄(『鉄道ピクトリアル№481』所収/1987年 電気車研究会)
『復刻版私鉄の車両15 京阪電気鉄道』飯島 巖・青野邦明・諸河 久(2002年 ネコ・パブリッシング)
LINK これまでに収録した京阪電気鉄道関連の台車
2008.9.29作成
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FS335B(モ7020)
軸距:2100mm 車輪径:860mm 軌間:1067mm
軸箱支持:軸箱守(軸ばね) 枕ばね:空気ばね(ダイレクトマウント)
名鉄7000系“パノラマカー”のうち、1967(昭和42)年以降に製造された7015〜7044(先頭)/7065〜7084(中間)が履く台車。初期車が履くFS335に比べ空気ばねがダイヤフラムとなった(ただし、ダイヤフラム式空気ばねの採用は7500系用のFS335Aから)。7000系はオールMでありT台車の設定はない。1974(昭和49)年製以降は7700系と同じくSミンデン式のFS384に変更されている。
2008.4.21 P:高橋一嘉
参考文献
「住友金属の台車19」鈴木光雄(『鉄道ピクトリアル№468』所収/1986年 電気車研究会)
『復刻版 私鉄の車両11 名古屋鉄道』飯島 巖 白井良和 井上広和(2002年 ネコ・パブリッシング)
LINK
これまでに収録した名古屋鉄道関連の台車
2008.9.1作成
SS038(T台車)
軸距:2100mm 車輪径:860mm 軌間:1067mm
軸箱支持:モノリンク式 枕ばね:空気ばね(ボルスタレス)
1996年に登場した東武鉄道30000系電車の台車。東武形式はM台車:TRS-95M、T台車:TRS-95T。軸箱支持は10000系、20000系までのSUミンデン式に代わってモノリンク式が採用された。牽引装置はZリンク式。基礎ブレーキ装置はユニットブレーキによる踏面片押し。
東武鉄道30000系:RailMagazine162号参照 1996.12.11 春日部検車区 P:RM
2008.8.2作成
SS037(T台車/50501)
軸距:2100mm 車輪径:860mm 軌間:1067mm
軸箱支持:SUミンデン式 枕ばね:空気ばね(ボルスタレス)
大阪なんばと関西国際空港を結ぶ南海電気鉄道の特急電車50000系「ラピート」(1994年登場)の台車。基礎ブレーキ装置はユニットブレーキによる踏面片押し。
南海電気鉄道50000系:RailMagazine127号参照 1994.1.25 千代田工場 P:RM
LINK
これまでに収録した南海電車関連の台車
2008.7.18
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FS517D(T台車/8558)
軸箱支持:SUミンデン式 枕ばね:空気ばね(ダイレクトマウント)
FS517系は京阪6000系(1983年登場)から7000系、7200系、8000系、9000系、そして10000系1次車に組み合わされた住友金属製のT台車。写真のFS517Dは特急車の8000系用のT車用として新製(M台車は川崎重工製KW-88)。1989年の8000系登場当初はT台車にはFS517Cを履いていたが、のちにこれに変更されている。なお、8000系の付随車でもダブルデッカー車の8800形のみはM台車と同じ軸梁式のKW-88Bを履いている。
装いを一新した8000系。詳しくは次のRailMagazine300号でご紹介する予定です。 2008.6.27 寝屋川車両基地 P:RM(K)
京阪電気鉄道8000系:RailMagazine71号 同8800形:RailMagazine170号参照
LINK これまでに収録した京阪電気鉄道関連の台車
2008.7.11作成
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FS77A(8101)
軸距:1400mm 車輪径:660mm 軌間:1372mm
軸箱支持:軸箱守(軸ばね) 枕ばね:コイルばね
1959(昭和34)年に登場した函館市電710形から採用された台車。台車枠は一体鋳鋼製。1個モータで駆動方式は吊り掛け式。原形式のFS77は700形(1957年登場)用で弾性車輪を使用していたが、FS77Aではこれを取り止めている。続いて登場した800形でも採用され、その車体更新車である8000形、8100形にも受け継がれている。
写真は8101号のFS77A。
2002年に登場した部分低床車8101号。 2008.6.8 宝来町 P:高橋一嘉
参考文献
「住友金属の台車34」鈴木光雄(『鉄道ピクトリアル№495』所収/1988年 電気車研究会)
LINK
これまでに収録した函館市交通局関連の台車 Brill21E-1 K-10 D-20 FS77A
これまでに収録した路面電車関連の台車
2008.6.18作成
SS175T(T台車/38802)
軸距:2100mm 車輪径:860mm 軌間:1067mm
軸箱支持:モノリンク式 枕ばね:空気ばね(ボルスタレス)
2008年に就役した西武鉄道30000系の台車。20000系に引き続きモノリンク式軸箱支持を採用するボルスタレス台車で、曲線部での走行安定性の向上が図られている。M台車の駆動装置は平行カルダン(WN)。牽引装置はZリンク式。基礎ブレーキ装置は踏面片押し。
2008.3.6 南入曽車両基地 P:RM(K)
2008.6.1作成
LINK これまでに収録した西武鉄道関連の台車
FS210DT(付随台車/KR-502)
軸距:1800mm 車輪径:762mm 軌間:1067mm
軸箱支持:軸箱守(軸ばね) 枕ばね:空気ばね
1980年代後期から90年代初頭にかけての新潟鐵工所製軽快気動車(通称:NDC)に多く用いられた空気ばね台車で、新潟鐵工所形式はNP120D/NP120T。動台車は2軸駆動である。
写真は1989年登場の鹿島鉄道KR-500形のもの。
竣功間もない鹿島鉄道KR-500形。2007年の鹿島鉄道廃止とともに全車引退した。 1989.6.7 石岡 P:RM
鹿島鉄道の創業から廃止までに在籍した機関車・客車・気動車をまとめたRMライブラリー106巻『鹿島鉄道-鹿島参宮鉄道・関東鉄道鉾田線-』が発売されました。ぜひご覧下さい。
LINK
これまでに収録した関東鉄道・鹿島鉄道の台車
TS-102A TS-104 NA-6 NH38 NP120D(FS210D) NP120T(FS210DT) NP128D NP128T NF01HD NF01HT
2008.5.21作成
FS057(T台車/クハ6251)
軸距:2300㎜ 車輪径:860㎜ 軌間:1067mm
軸箱支持:ミンデンドイツ 枕ばね:空気ばね
1963(昭和38)年に登場した東武鉄道の日光線用快速電車6000系用として製作。東武形式はTRS-63M/TRS-63T。駆動装置は平行カルダン(中空軸)。8000系のFS356/FS056と同様に鋳鋼製台車枠を持つミンデン台車だが、外観上はM台車の基礎ブレーキ装置が踏面片押しになり(T台車は踏面両抱き)、軸ダンパを装備している点が異なる。
6000系は1985(昭和60)年から車体新造により6050系に更新されたが、台車はFS357/FS057を引き続き使用。写真は6050系登場時のもの。なお、6050系でも新造車のグループはSUミンデン式のFS529/FS029を履いている。
東武鉄道6050系:RailMagazine25号参照 1985.10 新栃木検修区 P:RM
参考文献
「住友金属の台車25」鈴木光雄(『鉄道ピクトリアル№476』所収/1987年 電気車研究会)
『私鉄の車両24 東武鉄道』飯島 巌・卓はじめ・諸河 久(2002年 ネコ・パブリッシング)
LINK これまでに紹介した東武鉄道関連の台車
2008.5.18作成
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FS315(5401)
軸距:2300mm 車輪径:860mm 軌間:1067mm
軸箱支持:軸箱守(軸ばね) 枕ばね:コイルばね
1957(昭和32)年に登場した名鉄の特急電車5200系用として製造された台車。一体鋳鋼製の台車枠にはブレーキシリンダが内包されている。駆動装置は平行カルダン。基礎ブレーキ装置は踏面両抱き。5200系は1987(昭和62)年までに全廃、車体は豊橋鉄道に譲渡されたが、台車などの機器類は5300系に転用されている。
写真は5300系のもの。枕ばねの横に見えるオイルダンパは原型ではコイルばねに内臓されていた。
2008.4.21 P:高橋一嘉
参考文献
「住友金属の台車13」鈴木光雄(『鉄道ピクトリアル№458』所収/1986年 電気車研究会)
LINK これまでに収録した名鉄関連の台車
2008.5.6作成 2008.8.29更新
FS039(5101/T台車)
軸距:2100mm 車輪径:860mm 軌間:1067mm
軸箱支持:SUミンデン式 枕ばね:空気ばね(ダイレクトマウント)
1988(昭和63)年に登場した名古屋鉄道の特急電車1000系「パノラマスーパー」用として製作されたSUミンデン台車。基礎ブレーキ装置はM台車:踏面片押し、T台車:踏面両抱き。なお、1017編成以降は別形式のボルスタレス台車を履いて登場している。
1000系のうち全車特別車編成は2007年度から廃車がはじまり、台車を含む機器類は通勤車の5000系(二代目)に転用されている。写真は5000系のもの。
2008.3.5 舞木定期検査場 P:RM
名鉄1000系「パノラマスーパー」:RailMagazine56号参照
名鉄5000系(二代目):RailMagazine296号参照
LINK
これまでに収録した名古屋鉄道関連の台車
2008.5.1作成
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FS528(M台車/10003)
軸距:2100mm 車輪径:860mm 軌間:1067mm
軸箱支持:Sミンデン式 枕ばね:空気ばね(ダイレクトマウント)
南海本線の特急「サザン」用として1985年に就役した10000系電車のM台車(T台車はFS028)。駆動方式は平行カルダン(WN)。基礎ブレーキ装置はM・Tとも踏面両抱き。
写真は登場時のモハ10003のもの。この車輌は後の4連化に伴い現在は中間車となっている。
南海電気鉄道10000系:RailMgazine25号参照 1985年 千代田工場 P:RM
参考文献
『復刻版私鉄の車両23 南海電気鉄道』
飯島 巌・藤井信夫・井上広和(2002年 ネコ・パブリッシング)
LINK これまでに収録した南海電車関連の台車
2008.4.25作成
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FS70(7002)
軸距:1600mm 車輪径:660mm 軌間:1067mm
軸箱支持:軸箱守(軸ばね) 枕ばね:コイルばね
1955(昭和30)年に登場した呉市交通局(呉市電)800形電車用として製造。駆動方式は吊り掛け式。台車枠は一体鋳鋼製。呉市電は1967(昭和42)年に廃止されたが、岡山電気軌道に譲渡され2000形となり、1980(昭和55)年には7000形に更新されている。
2007.4.10 岡山駅前 P:高間恒雄
参考文献
「住友金属の台車33」鈴木光雄(『鉄道ピクトリアル』№494所収/1988年 電気車研究会)
LINK
これまでに収録した岡山電気軌道関連の台車
KS40J FS70 NS-14 NS-14A KD202 たま電車を見る
これまでに収録した路面電車関連の台車
2008.4.19作成
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FS310(デオ732)
軸距:2100mm 車輪径:860mm 軌間:1435mm
軸箱支持:アルストムリンク 枕ばね:コイルばね
1956(昭和31)年に登場した京阪電気鉄道の特急電車1810系用として設計された台車。台車枠は一体鋳鋼製、駆動方式は平行カルダン(WN)だが、1輌分を除いては電装準備の状態でT台車として登場している。1810系は増備車から空気ばね台車を本格採用したためFS310を履いたものは3輌のみに終わったが、続いて1957年に登場した通勤用の制御車1650形(後に二代目600系に統合)にも組み合わされ、最終的には7輌分が製造された。その後、二代目600系内での振り替えや電装、1810系から1800系への編入などを経て、最終的には600系改造の二代目1800系(1982年登場)で使用されていたが、1989年までに全廃。このうち2輌分が叡山電鉄に譲渡され、デオ730形の台車に使用されている。
写真は叡山電鉄デオ732のもの。
2008.2.2 元田中 P:高橋一嘉
2008.4.2作成
参考文献
「住友金属の台車12」(『鉄道ピクトリアル』№456所収/1986年 電気車研究会)
『京阪車輌竣功図集(戦後編〜S40)』(1990年 レイルロード)
『復刻版私鉄の車両15 京阪電気鉄道』飯島 巖・青野邦明・諸河 久(2002年 ネコ・パブリッシング)
LINK
これまでに収録した京阪電気鉄道関連の台車
これまでに収録した叡山電鉄関連の台車 FS310 KS-70 KD232
SS177T(T台車/8851)
軸距:2100mm 車輪径:860mm 軌間:1067mm
軸箱支持:モノリンク式 枕ばね:空気ばね(ボルスタレス)
南海電気鉄道8000系(2008年就役)の台車。空気ばねの中心間間隔が従来比50mm拡大され車体ローリングの改善が図られた。また、台車枠と空気ばねの改良により空気ばね上面高さが従来比20mm低減し、低床化に寄与している。基礎ブレーキ装置はユニットブレーキによる踏面片押し。先頭台車には増粘着材噴射装置が装備されている。
2008.2.1 住ノ江検車区羽倉崎支区 P:RM(K)
南海電気鉄道8000系:RailMagazine295号参照 2008.3.13作成
LINK これまでに収録した南海電鉄関連の台車
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FS65A(1904) 写真:2007.11.17 小網町-土橋 高橋一嘉
京都市電900形のうち、1957(昭和32)年に増備された916号以降が履いた台車。原形式のFS65は901〜915号が履いたもので弾性車輪を採用していたが、FS65Aではこれを取り止めている。台車枠は一体鋳鋼製。916〜931号がワンマン化により1900形となり、このうち15輌が1978(昭和53)年の京都市電全廃と前後して広島電鉄に移籍、現在も活躍を続けている。写真は広島電鉄1904号“かも川”(もと京都市電1923号)が履いているもの。
軸距:1400mm 車輪径:660mm 軌間:1435mm
軸箱支持:軸箱守(軸ばね) 枕ばね:コイルばね
2008.1.21作成
参考文献
「住友金属の台車33」(『鉄道ピクトリアル』№494所収/1988年 電気車研究会)
『復刻版 私鉄の車両3 広島電鉄』飯島 巖 青野邦明 荒川好夫
(2002年 ネコ・パブリッシング)
LINK
これまでに収録した広島電鉄関連の台車
これまでに収録した京都市交通局関連の台車 KL-11 FS65A
これまでに収録した路面電車関連の台車
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FS342(M台車/モハ802) 写真:2008.1.3 保々 高橋一嘉
国鉄DT21の設計を使用して住友金属で製造された西武鉄道初のカルダン駆動台車。601系(1963年登場)、701系、801系のM車が履いた。西武では国鉄TR64に相当するT台車はなく、601・701系のクハでは当初TR11Aを使用し後にFS072に履き替え、また801系では当初からクハのみ新設計の空気ばね台車FS067が用意されていた。西武以外では1969(昭和44)年に西武所沢工場で製作された上信電鉄デハ200形増備車に組み合わされ、同時に相棒のクハ300形用としてT台車:FS342Tも製作されている。
写真は701系の譲渡車である三岐鉄道801系が履いているもの。
軸距:2100mm 車輪径:860mm 軌間:1067mm
軸箱支持:軸箱守(ウイングばね) 枕ばね:コイルばね
西武701系の譲渡車である三岐鉄道801系。西武701・801系は1997年までに引退したが、FS342は701系や401系などの車体と組み合わせて総武流山電鉄、上信電鉄、伊豆箱根鉄道、三岐鉄道に譲渡されたほか、台車のみが北陸鉄道(石川線)、西鉄(宮地岳線)に譲渡されている(譲渡車の一部はT台車にもFS342を電装解除して使用)。 2008.1.17作成
参考文献
「住友金属の台車22」鈴木光雄(『鉄道ピクトリアル№471』所収/1986年 電気車研究会)
『復刻版 私鉄の車両6 西武鉄道』
飯島 巖 町田浩一 荒川好夫(2002年 ネコ・パブリッシング)
LINK
これまでに収録した西武鉄道関連の台車
DT20A FS342 FS372A FS072A FS40 SS125A SS025A SS175M SS175T
これまでに収録した三岐鉄道関連の台車
KBD-107 FS14 FS342 NT-7K KD219 KD219A
これまでに収録したDT21近似の台車
FS342 KD207 NA-31 ND-112(ND-113)
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FS85(712) 写真:2007.11.17 江波 高橋一嘉
広島電鉄700形のうち、800形登場後の1985(昭和60)年に増備された711〜714号の台車。NK-201を履く701〜707号に比べ主電動機が新製となり駆動方式は平行カルダン駆動に変更、枕ばねもインダイレクトマウントとなった。写真は712号のもの。
軸距:1600mm 車輪径:660mm 軌間:1435mm
軸箱支持:シェブロン式 枕ばね:コイルばね
写真:2007.11.17 十日市町 高橋一嘉 2007.12.6作成
参考文献
「日本の路面電車 第11回」楠井利彦・高松大典(『鉄道ダイヤ情報』114号所収/1993年 弘済出版社)
LINK
これまでに収録した広島電鉄関連の台車
これまでに収録した路面電車関連の台車
移転のお知らせ
12月10日から「鉄道ホビダス」に移転します。
移転先:https://rail.hobidas.com/bogie/
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FS534(M台車/デハ1002) 写真:1987.12.10 海老名検車区 RM
1987(昭和62)年に登場した小田急電鉄1000形電車のM台車(T台車はFS034)。駆動装置はWNドライブ。基礎ブレーキ装置は踏面両抱き。軸箱支持方式は小田急通勤車の伝統であるアルストムリンクを引き続き採用している。なお、1990年に登場したワイドドア車は車体重量などが異なるため一部設計変更されたFS534A(T台車はFS034A)となった。
軸距:2200mm 車輪径:860mm 軌間:1067mm
軸箱支持:アルストムリンク 枕ばね:空気ばね(ダイレクトマウント)
小田急電鉄1000形:RailMagazine51号参照 2007.11.14作成
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これまでに収録した小田急電鉄関連の台車
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FS329S(M台車/モハ806) 写真:2007.10.21 くぬぎ山 高橋一嘉
1971(昭和46)年に登場した新京成電鉄800形電車の台車。MTとも同形式。動台車の駆動方式はWN。台車枠は鋳鋼製である。
原形式のFS329は京成電鉄3050形(1959年登場)が履いたもので、以後いわゆる赤電の台車として改良が重ねられた。京成では1971(昭和46)年製の3300形のFS329Dでその系譜は途絶えたが、これとほぼ同時期にその新京成版であるFS329Sが登場したことになる。
なお、800形でもモハ810(1974年登場)以降は台車枠が溶接組立となり、形式はFS329S1となった。その後、8000形(1978〜1985年製造)でも同系の派生形式が採用されており、京成・新京成を通して考えればFS329系は四半世紀以上製造されたロングセラーであったことになる。
軸距:2100mm 車輪径:860mm 軌間:1435mm
軸箱支持:軸箱守(軸ばね) 枕ばね:コイルばね
2007.11.10作成
参考文献
「住友金属の台車17」鈴木光雄(『鉄道ピクトリアル№463』所収/1986年 電気車研究会)
『復刻版 私鉄の車両12 京成電鉄 新京成電鉄 北総開発鉄道 住宅・都市整備公団』
飯島 巖 成田喜八 諸河 久(2002年 ネコ・パブリッシング)
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これまでに収録した京成電鉄関連の台車
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FS507(両端M台車/882) 写真:2003.5.10 競輪場前 高橋一嘉
FS007(連節部T台車/882-883) 写真:2003.5.10 競輪場前 高橋一嘉
1980(昭和55)年に登場した名鉄美濃町線用の連節車モ880形の台車。モ880形は岐阜600V線区用としては1957(昭和32)年に登場したモ590形以来の完全新造車であり、空気ばね台車、カルダン駆動(TD継手)、ともに同線区では初の採用であった。台車枠はプレス鋼板溶接組立。端台車がM、連節台車がTの配置で、基礎ブレーキ装置はMTとも踏面片押し。
モ880形は2005年の美濃町線廃止により全車福井鉄道に譲渡されている。
軸距:1700mm 車輪径:660mm 軌間:1067mm
軸箱支持:軸箱守(軸ばね) 枕ばね:空気ばね
2007.11.1作成
参考文献
「名鉄美濃町線モ880形新造車の概要」柚原 誠(『鉄道ピクトリアル』383号所収/1980年 電気車研究会)
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路面電車
名古屋鉄道
福井鉄道
C-9 FS363 FS363T FS507 FS007 FS567 ND‐108 ND-108A
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FS335(モ7055) 写真:2007.3.22 稲荷口 高橋一嘉
1961(昭和36)年に登場した名鉄7000系“パノラマカー”のうち、7014(先頭)・7064(中間)までが履く台車。7000系はオールMでありT台車の設定はない。ダイレクトマウントの空気ばね台車としては最初期のもので、空気ばねはベローズ式である。続いて登場した7500系用のFS335Aからダイヤフラム式の空気ばねが実用化され、7000系でも7015(先頭)・7064(中間)以降はダイヤフラム化されたFS335Bとなった。また、FS335でもダイヤフラムに改造されたものも存在する。
軸距:2100mm 車輪径:860mm 軌間:1067mm
軸箱支持:軸箱守(軸ばね) 枕ばね:空気ばね(ダイレクトマウント)
2007.10.29作成 2008.9.1更新
参考文献
「住友金属の台車19」鈴木光雄(『鉄道ピクトリアル№468』所収/1986年 電気車研究会)
『復刻版 私鉄の車両11 名古屋鉄道』飯島 巖 白井良和 井上広和(2002年 ネコ・パブリッシング)
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これまでに収録した名古屋鉄道関連の台車
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FS546(M台車/デハ20201) 写真:1990.12.26 経堂検車区 RM
FS046(T台車/サハ20251) 写真:1990.12.26 経堂検車区 RM
3000形SE車に代わって1991年3月から特急<あさぎり>に就役した小田急電鉄20000形RSEの台車。乗り入れ相手のJR東海371系とは異なりボルスタレス台車は採用しなかったが、ロマンスカーとしては2300形以来となる非連節構造となり、枕ばねはロマンスカー初のダイレクトマウントとなった。軸箱支持には7000形、10000形に続いてアルストムリンクを採用する。基礎ブレーキ装置はMTとも踏面片押し。
軸距:M台車2200mm/T台車2100mm 車輪径:860mm 軌間:1067mm
軸箱支持:アルストムリンク 枕ばね:空気ばね(ダイレクトマウント)
小田急電鉄20000形RSE:RailMagazine90号参照 2007.10.25作成
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これまでに収録した小田急電鉄の台車
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SS125A(M台車) 1996.11.30 小手指車両管理所 RM
SS025A(T台車) 1996.11.30 小手指車両管理所 RM
SS125/SS025は1992年に登場した西武鉄道6000系の台車。1969(昭和44)年に登場した101系以来、長らくFS372/072系列を採用してきた西武鉄道にとっては久々の完全新系列で、ボルスタレス方式の本格採用も初めてのことであった。牽引装置はZリンク式。基礎ブレーキ装置は踏面両抱き。
写真のSS125A/SS025Aは1996年登場のアルミ車(50番代)に採用された改良タイプ。空気ばねの下に丸い横梁の接合部が見えることが外観上の変化である。なお、1997年度の増備車からはモノリンク式軸箱支持の新形式SS150/SS050に変更されている。
軸距:2100mm 軌間:1067mm
軸箱支持:緩衝ゴム式 枕ばね:空気ばね(ボルスタレス)
2007.10.2作成
西武鉄道6000系:Rail Magazine103号参照
西武鉄道6000系50番代:Rail Magazine161号参照
LINK これまでに収録した西武鉄道関連の台車
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FS78A(592号) 写真:2006.9.23 朝倉 高橋一嘉
FS78A(221号) 写真:2006.9.23 鏡川橋 高橋一嘉
1957 (昭和32)年に岐阜市内線用として登場した名古屋鉄道モ590形電車の台車。当時の住友製路面電車用台車に多く見られた一体鋳鋼製台車枠を持つコイルばね台車で、原形式のFS78は同時期に登場した伊予鉄道モハ50形(59〜61)用である。駆動方式は吊り掛け式。
モ590形は2005年の美濃町線廃止によりモ591・592およびモ593の台車のみ(車体は豊橋鉄道モ3100形の台車と組み合わされ旧美濃駅に保存)が土佐電気鉄道に譲渡され、モ593の台車はそれまでOK-14を履いていた200形221号に組み合わせられている。
軸距:1400mm 車輪径:660mm 軌間:1067mm
軸箱支持:軸箱守(軸ばね) 枕ばね:コイルばね
いの町と高知市の境、咥内坂を登る592号。 写真:2006.9.23 宇治団地前-咥内 高橋一嘉
OK-14からFS78Aに履き替えた221号。 写真:2006.9.23 高知城前 高橋一嘉
2007.9.25作成
参考文献
「住友金属の台車34」鈴木光雄(『鉄道ピクトリアル№495』所収/1988年 電気車研究会)
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路面電車関連の台車
土佐電気鉄道の台車
名古屋鉄道関連の台車
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FS354(804号) 写真:2007.7.8 今橋 高橋一嘉
FS354A-S(801号) 写真:2006.9.3 仏生山 高間恒雄
FS354は名古屋市営地下鉄東山線電車用として1969(昭和44)年から住友金属で製作された台車。先に製作されていた日立製KH-46、日車製ND-110と同じく局の標準設計に沿ったもので、弾性車輪を採用。駆動装置は平行カルダン(WN)。基礎ブレーキ装置にはM台車ながらディスクブレーキを採用する。
1971(昭和46)年に製造された名城線電車用のものは車軸径の変更によりFS354Aに区分。さらに1973(昭和48)年以降製造のものは東山線用・名城線用ともに軸受などの改良によりFS354A-Sに区分された。
写真は高松琴平電気鉄道譲渡車のうち長尾線用Tc車に改造された800形が履いているもの。ことでん譲渡時に集電靴が取り外され、さらにTc車化に際して主電動機が取り外されている。
軸距:1800mm 車輪径:763mm 軌間:1067mm
軸箱支持:軸箱守(ウイングばね) 枕ばね:コイルバネ
写真:2006.9.3 仏生山 高間恒雄 2007.8.18作成
参考文献
「住友金属の台車23」鈴木光雄(『鉄道ピクトリアル№472』所収/1986年 電気車研究会)
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FS41(クハニ29) 写真:2007.8.11 三峰口 高橋一嘉
昭和40年代後半、それまでBrill27MCB2やTR10、TR11を履いていた秩父鉄道クハ60形、クハニ20形の台車振替用に住友金属で新造されたもの。相棒であるデハ100形の重厚なKS33Eとは対照的にシンプルな軸ばね式台車である。クハニ20形は1988年に引退。写真は三峰口駅構内の鉄道車両公園に保存されているクハニ29のもので、1972(昭和47)年製。
軸距:2100mm 車輪径:914mm 軌間:1067mm
軸ばね:軸箱守(軸ばね) 枕ばね:コイルばね
2007.8.12作成
参考文献:『世界の鉄道’76』(1975年 朝日新聞社)
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FS541(モハ2151) 写真:1990.2.17 千代田工場 RM
1990年に登場した南海電気鉄道2000系電車の台車。“ズームカー”21000・22000系(→ズームカーの台車)に代わる高野線山岳区間直通用である2000系は全車M車であり、T台車の設定はない。駆動装置はTD継手による平行カルダン駆動。2005年に登場した2300系でも同系のFS541Bが採用されている。
軸箱支持:緩衝ゴム式 枕ばね:空気ばね(ダイレクトマウント)
軸距:2100mm 車輪径:860mm 軌間:1067mm
緑色の濃淡の帯をまとった登場時の2000系。一部は2007年8月改正から南海本線での運用に転用されている。 2007.7.9作成 2007.8.14更新
南海電気鉄道2000系:RailMagazine79号参照
LINK これまでに収録した南海電鉄関連の台車
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FS508A(デハ7704-デハ7804/連節部M台車) 写真:2007.6.27 唐木田 RM(K)
FS508B(デハ7804/先頭部M台車) 写真:2007.6.27 唐木田 RM(K)
FS008(サハ7154-デハ7704/T台車) 写真:2007.6.25 唐木田 RM(K)
1980(昭和55)年に登場した小田急電鉄7000形LSE車の台車。軸箱支持には小田急の通勤車ではおなじみのアルストムリンクが3000形SE車以降の特急車としては初めて採用された。基礎ブレーキ装置はM台車は踏面片押し、T台車は1軸2枚のディスクブレーキ。M台車の駆動装置はTD継手による平行カルダンである。
軸距:2200mm 車輪径:860mm 軌間:1067mm
軸箱支持:アルストムリンク 枕ばね:空気ばね
SE車誕生から50周年を記念して登場時のオレンジバーミリオンにグレーの塗色に復元された7000形LSE。7月6日の<旧塗装特別記念号>から運転を開始する予定である。
2008.6.27作成
参考文献
『復刻版 私鉄の車両2 小田急電鉄』飯島 巌 小山育男 諸河 久
(2002年 ネコ・パブリッシング)
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これまでに収録した小田急電鉄関連の台車
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FS106 写真:1991.3.24 新栃木検修区 RM
1951(昭和26)年に登場した東武鉄道の特急電車5700系の台車。東武形式はTRF-51M。特徴的な姿の一体鋳鋼製台車枠を持つ新扶桑金属(現・住友金属)製のゲルリッツ式台車で、ブレーキシリンダは当初から台車取り付けであった。
当初、5700系の台車は吊り掛け駆動の4編成8輌はMTともFS106、直角カルダン駆動の2編成4輌は東芝製のTT-3であったが、後にM台車は全車吊り掛け駆動のFS106に統一され、T台車はTT-3と汽車製KS-105(モハ5800形用の直角カルダン駆動台車をT化)となった。この際、入れ代わりに2輌分のFS106がモハ5800形に転用され、その後車体更新により5000系(後の3070系)に受け継がれたが、現在は5700系、3070系とも全車引退している。
軸距:2400mm 車輪径:910mm 軌間:1067mm
軸箱支持:軸箱守(ゲルリッツ式) 枕ばね:板ばね
エバーグリーン賞受賞記念列車運転時の5700系。引退は1991年夏のことであった。 2007.6.23作成
参考文献
「住友金属の台車5」鈴木光雄(『鉄道ピクトリアル№447』所収/1985年 電気車研究会)
『私鉄の車両24 東武鉄道』飯島 巌・卓はじめ・諸河 久(2002年 ネコ・パブリッシング)
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これまでに収録した東武鉄道関連の台車
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SS173M(7021) 写真:2007.4.26 光明池車庫 RM(K)
SS173TC(7521) 写真:2007.4.26 光明池車庫 RM(K)
SS173T(Tc車先頭側用/7521) 写真:2007.4.26 光明池車庫 RM(K)
SS173T(T車用/7621) 写真:2007.4.26 光明池車庫 RM(K)
2007年4月30日より営業運転を開始した泉北高速鉄道7020系電車の台車。1996年登場の7000系と同様にモノリンク式軸箱支持を採用するボルスタレス台車だが、安全性および乗り心地の向上とともにコスト低減を目的に台車枠などの形状が見直されている。各形式は以下の通り。
SS173M:M車
SS173TC:Tc車連結側
SS173T:Tc車先頭側およびT車
軸距:2100mm 車輪径:860mm 軌間:1067mm
軸箱支持:モノリンク式 枕ばね:空気ばね(ボルスタレス)
泉北高速鉄道7020系:RailMagazineNo.286参照 2007.5.11作成
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FS91B(9001) 写真:2007.5.8 荒川車庫 RM(K)
2007年5月27日より就役した都電荒川線のレトロ調車輌9000形電車の台車。8500形の台車FS91Aの基本構造は踏襲したインダイレクトマウント構造の台車である。基礎ブレーキ装置は踏面片押し。各1個モータで、車体内側軸が動軸の配置。動軸には砂撒装置を装備する。
軸距:1600mm 車輪径:660mm 軌間:1372mm
軸箱支持:シェブロン式 枕ばね:コイルばね
東京都交通局9000形:RailMagazineNo.286参照 2007.5.8作成 2007.6.2更新
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これまでに収録した東京都交通局関連の台車
これまでに収録した路面電車関連の台車
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SS06(2個モータM台車/7002A) 写真:2007.4.5 交通局車庫 RM(K)
SS07(T台車/7002E) 写真:2007.4.5 交通局車庫 RM(K)
2007年4月26日から営業運転を開始した鹿児島市電の超低床電車7000形の台車。1000形“ユートラム”と同じく住友金属製のボルスタレス台車だが、主電動機は1000形の2個/編成に対し、3個/編成となり、A車が2個モータの新形式SS06、B車が1000形と同じく1個モータのSS01Aを履く。中央のE車が履くT台車SS07は、M台車と同じく車軸付きながら、車輪間に通路部分を配することで台車上も超低床構造としている。基礎ブレーキ装置には1000形に続いて電動ばねブレーキを採用する。
軸距:1600mm 車輪径:660mm(M台車)/610mm(T台車) 軌間:1435mm
軸箱支持:シェブロン式 枕ばね:コイルばね(ボルスタレス)
鹿児島市電7000形。従来と同じ車軸付きのM台車を運転台下に配することで、客室部分を超低床構造とする5車体連節車である。写真左からB・D・E・C・A車の順で、D・C車は台車のないフローティング構造。この7000形についてはRail Magazine285号で詳しく紹介しています。 2007.4.27作成
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これまでに収録した路面電車関連の台車
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FS511B(モハ9202) 写真:2007.4.17 森林公園検修区 RM(K)
FS011T(サハ9402) 写真:2007.4.17 森林公園検修区 RM(K)
FS511/FS011は東武鉄道9000系9101編成の台車として1981(昭和56)年に登場、当時まだ増備が続いていた8000系のFS396/FS096に比べ、軸箱支持装置がSUミンデン式となり、基礎ブレーキ装置はM台車のみ踏面片押しとなった。その後1983(昭和58)年登場の10000系が履くものはFS511A/FS011Sと区分され、M・T台車ともに基礎ブレーキ装置が踏面片押しに変更されている。
写真のFS511B/FS011Tは1987(昭和62)年から製造された9000系量産車(9102〜9107編成)で使用されているもの。
軸距:2200mm 車輪径:860mm 軌間:1067mm
軸箱支持:SUミンデン式 枕ばね:空気ばね(ダイレクトマウント)
2008年6月の開業が予定される東京メトロ副都心線乗り入れのため改造が施された9000系9102編成(RailMagazineNo.286参照)。 2007.4.17作成
参考文献
『復刻版 私鉄の車両24 東武鉄道』
飯島 巖・卓はじめ・諸河 久(2002年 ネコ・パブリッシング)
LINK これまでに収録した東武鉄道関連の台車
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FS568(Mc1/10011) 写真:2007.2.26 センター南 RM(K)
FS568(M2/10021) 写真:2007.2.26 センター南 RM(K)
2008年3月に開業した"第7のリニアメトロ"、横浜市営地下鉄4号線"グリーンライン"用10000形電車の台車。これまでのリニアメトロの台車と同じく自己操舵機能を有するもので、全ての台車の台車枠にリニアモータを装架、リニアモータの高さの変動を抑えつつレールへの追従性を確保するため、台車枠を2分割の可撓結合としている。車輪にはゴム付きの防音リング車輪を採用。基礎ブレーキ装置はディスクブレーキである。
軸距:1900mm 車輪径:660mm 軌間:1435mm
軸箱支持:積層ゴム 枕ばね:空気ばね(ダイレクトマウント)
横浜市交通局10000形:RailMagazine284号参照 2007.3.28作成 2010.3.29更新
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これまでに収録した横浜市交通局の台車
Brill79E LH FS568 SS124 SS024
これまでに収録したリニア地下鉄の台車 FS563 FS566 FS568
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FS502A(5452) 写真:2007.1.27 深川検車区 川崎雅道
東京メトロ5000系電車の台車。原形式のFS502は1977(昭和52)年増備の10連化用中間車から採用されたSミンデン式台車で、その後ミンデンドイツ式のFS358を履いていた在来の車輌もFS502に履き替えを開始、途中から軸箱支持方式がSUミンデン式に変更となり、FS502Aに区分された。
5000系はすでに東西線からは姿を消し、残るは千代田線支線用のみだが、一部が海外へ譲渡されたほか、FS502Aは2輌分が大井川鉄道に譲渡され、京阪3000系の車体と組み合わせて使用されている。
写真は5452号のもの。
軸距:2200mm 車輪径:860mm 軌間:1067mm
軸箱支持:SUミンデン式 枕ばね:空気ばね(ダイレクトマウント)
写真:2003.2.8 中野 川崎雅道 2007.3.7作成 2007.6.2更新
参考文献
「5000系の系譜」齊藤和夫(『鉄道ピクトリアル』No.759所収/2005年 電気車研究会)
『復刻版 私鉄の車両22 帝都高速度交通営団』飯島 巖・小山育男・荒川好夫
(2002年 ネコ・パブリッシング刊)
LINK これまでに収録した東京メトロ関連の台車
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SS120(M台車) 写真:1990.4.27 東吹田検車場 RM
SS020(T台車) 写真:1990.4.27 東吹田検車場 RM
1990年に登場した大阪市営地下鉄堺筋線用の66系電車の台車。局形式はMS-66。SUミンデン式の軸箱支持、ボルスタレス台車、共に大阪市営地下鉄では初めての採用である。牽引装置は1本リンク式。基礎ブレーキ装置はMTとも踏面片押し。
軸距:2200mm 車輪径:860mm 軌間:1435mm
軸箱支持:SUミンデン式 枕ばね:空気ばね(ボルスタレス)
大阪市交通局66系:RailMagazine81号参照 2007.2.28作成
これまでに収録した大阪市交通局関連の台車
Brill77E KS46L FS386A FS086A SS120 SS020
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FS510 写真:2005.6.19 上条 高橋一嘉
軸距:2250㎜ 車輪径:860㎜
軸箱支持:SUミンデン式 枕ばね:空気ばね
営団地下鉄(現・東京メトロ)日比谷線用3000系電車のうち、1963(昭和38)年製の3次車以降が履いたミンデンドイツ式台車FS348を1981(昭和56)年から更新したもの。台車枠のほか軸箱まわりも新製され、SUミンデン式軸箱支持に変更されているが、枕装置は従来の外吊りの下揺れ枕を有するもので、他にはあまり見ない姿となった。基礎ブレーキ装置は踏面片押し。
3000系は1994年に全廃となり、一部は長野電鉄に譲渡されたが、FS510は長野電鉄のほか、台車のみが日立電鉄(2005年廃止)、富士急行、一畑電鉄、富山地方鉄道にも譲渡された。
写真はNA-4P/NA-4から履き替えた長野電鉄2000系A編成のもの。
2007.2.18作成 2011.2.18更新
参考文献
「3000系の誕生から終焉、そして現在」齊藤和夫
(『鉄道ピクトリアル』No。608/1995年 電気車研究会)
『復刻版 私鉄の車両22 帝都高速度交通営団』飯島 巖・小山育男・荒川好夫
(2002年 ネコ・パブリッシング刊)
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伊予鉄道モハ300形電車の高性能化の際に製造された空気ばね台車。モハ300形自体は1950(昭和25)年に4輌が製造された吊り掛け駆動車であったが、1977(昭和52)年にモハ303・304の2輌がこのFS397に履き替えるなどの高性能化(WN駆動)改造を受けた。また、中間に連結されるサハ502にもやや遅れて対応するT台車FS097が新造され履き替えている。写真はモハ303のもの。
軸距:2100mm 車輪径:860mm
軸箱支持:軸箱守(軸ばね) 枕ばね:空気ばね(ダイレクトマウント)
写真:2005.10.16 古町 高橋一嘉
半鋼製車体にダイレクトマウントの空気ばね台車という時代を超越したかのような組み合わせのモハ303。301・302の2輌は小田急から譲り受けたFS316に履き替え高性能化されたが、すでに廃車されている。
2007.1.31作成
参考文献
「住友金属の台車30」鈴木光雄(『鉄道ピクトリアル』№485所収/1987年 電気車研究会)
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これまでに収録した伊予鉄道関連の台車
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1953(昭和28)年に登場した小田急電鉄2100形電車用として製造された台車(MTとも同一形式)。高性能車登場目前に軽量化の試作的要素を含んで登場した2100形は、駆動方式こそ吊掛式であったものの、台車は1700形や1900形後期の重厚なゲルリッツ式から一転、軽量構造の軸ばね式となった。台車枠は一体鋳鋼製。ブレーキシリンダーも台車取り付けとなったが、シリンダー自体は台車枠横梁内に取り付けられているとのことで、外観上は見られない。また、枕ばねのオイルダンパもコイルばねの内部に仕込まれている。なお、続いて登場した2200形のFS203ではブレーキシリンダー、オイルダンパとも外付けになっている。
2100形は4000形に電気機器を供出する形で1975(昭和50)に廃車となり、FS14は“配送”として活躍していた荷物電車デニ1000形、1300形に転用され、1984(昭和59)年まで活躍した。また、2100形の車体は3輌分が西武所沢工場を経て三岐鉄道に譲渡され、Tc車となった2輌のみそのままFS14を履いていたが、1990〜1991年に廃車となった。
写真は廃車後、海老名検車区構内に保管されていたデニ1303のもの。
軸距:2300mm 車輪径:910mm
軸箱支持:軸箱守(軸ばね) 枕ばね:コイルばね
写真:1986.4.16 海老名検車区 RM
2006.12.25作成
参考文献
「住友金属の台車7」鈴木光雄(『鉄道ピクトリアル№450』所収/1985年 電気車研究会)
『RM LIBRARY62 三岐鉄道の車輌たち』
南野哲志・加納俊彦(2004年 ネコ・パブリッシング)
これまでに収録した小田急電鉄の台車へのリンク
これまでに収録した三岐鉄道関連の台車
KBD-107 FS14 FS342 NT-7K KD219 KD219A
小田急電車回顧 別巻(表紙は小田急〜御殿場線の連絡線を行くキハ5102です)
小田急の忘れ得ぬ名優たちの姿をまとめた『小田急電車回顧』の完結編となる別巻が発売されました。今回はデニ1300形をはじめ歴代の荷物電車(旅客車の代用を含む)、“芙蓉”“長尾”“朝霧”“銀嶺”で活躍した御殿場線乗り入れ用気動車、そして小田急のもう一つの主役であった電気機関車たちを収録しているほか、パイオニア台車の試験で入線した東急7000系の走行シーンなど1〜3巻で収録できなかった思い出のシーンも多数掲載しています。ご購入はこちらから。
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SS171M(1501号/写真:2006.9.16 近畿車輌 RM)
SS171T(1251号)
SS171T(1601号/写真:2006.9.16 近畿車輌 RM)
2009年に予定される近鉄との相互乗り入れに備え2006年から阪神電鉄が新製している急行系電車、1000系の台車。5500系以来実績のあるモノリンク式軸箱支持のボルスタレス台車だが、最適な強度設計を可能にするため側梁がプレス鋼板溶接構造から4面鋼板溶接構造に変更されている。ヨーダンパは現在のところ準備工事に留められている。
軸距:2100mm 車輪径:860mm
軸箱支持:モノリンク式 枕ばね:空気ばね(ボルスタレス)
写真:2006.11.21 尼崎車庫 高間恒雄(特記外)
阪神電気鉄道1000系:RailMagazine281号参照 2006.12.14作成
これまでに収録した阪神電車関連の台車
川車Baldwin78-25AA(881形用) SS144B SS044B SS171M SS171T
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1977(昭和52)年に登場した京阪1000系のT台車。M車は川崎重工製のKS-77Aを履いているが、このFS399も電装を考慮した設計である。軸箱支持方式は2000系以来、住友製の京阪向け台車の定番となっていた緩衝ゴム式。基礎ブレーキ装置は踏面片押しである。なお、この派生形式であるFS399Aが5000系に、FS399Cが2600系に採用されている。
写真は1553号のもの。
軸距:2100mm 車輪径:860mm
軸箱支持:緩衝ゴム式 枕ばね:空気ばね
写真:2006.7.26 寝屋川車庫 高間恒雄
更新によって大きく表情が変わった1000系。 写真:2006.4.17 滝井-千林 高間恒雄 2006.11.8作成
参考文献
「住友金属の台車30」鈴木光雄(『鉄道ピクトリアル№485』所収/1987年 電気車研究会)
『復刻版私鉄の車両15 京阪電気鉄道』
飯島 巖・青野邦明・諸河 久(2002年 ネコ・パブリッシング)
LINK これまでに収録した京阪電気鉄道関連の台車
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1954(昭和29)年、小田急初の高性能車として誕生した2200形電車の台車。軸箱支持方式に平行リンク式、通称“アルストムリンク”が採用され、以後、この軸箱支持方式は小田急通勤車の台車の標準的な方式として平成の時代まで採用され続けることになる。駆動方式は直角カルダン駆動。台車枠は一体鋳鋼製である。
翌年登場の特急車2300形にも荷重の設定を変更したFS203Aが採用されたが、1958(昭和33)年登場の2220形では駆動方式をWNドライブ化したFS316に移行。また、2220形登場後に1本だけ2200形が増備されたが、これはFS316を試験的に空気ばね化したFS321を履いていた。
2200・2300形は1984(昭和59)年までに廃車。一部は富士急行に譲渡され5700形となったが、これらのFS203はしばらくして2220形の廃車発生品のFS316に振り返られた。
写真は小田急で保存されているデハ2201号のもの。
軸距:2200mm 車輪径:860mm
軸箱支持:アルストムリンク 枕ばね:コイルばね
写真:2006.10.14 海老名 高橋一嘉
2006.10.25作成
参考文献
「住友金属の台車9」鈴木光雄(『鉄道ピクトリアル№453』所収/1985年 電気車研究会)
FS098A(T台車/ク5701)
1984(昭和59)年に登場した名鉄6500系電車に採用されたSUミンデン台車で、1986(昭和61)年登場の5700系にも採用されたほか、その後の増備による改良や用途によって派生形式も多く発生している。基礎ブレーキ装置はM台車が踏面片押し、T台車が両抱きと異なる。T台車の原形式であるFS098は6000系用のSミンデン台車で、対応するM台車はFS398(両方とも基礎ブレーキ装置は両抱き)。6500系の登場時にM台車のみ新規の形式が起こされた形となっている。
写真は5700系登場時のもの(台車の写真はモノクロです)。
軸距:2100mm 車輪径:860mm
軸箱支持:SUミンデン式 枕ばね:空気ばね(ダイレクトマウント)
写真:1986.6.16 新川工場 RM
名古屋鉄道5700系:Rail Magazine33号参照 2006.10.18作成
FS533B(先頭部M台車)
FS033(T台車)
1987(昭和62)年に登場した小田急電鉄1000形HiSE車の台車である。7000形LSE車に続いてアルストムリンク式の軸箱支持、インダイレクトマウント構造が採用された。基礎ブレーキ装置はM、Tとも踏面片押しである。
一部は長野電鉄へ譲渡され、2006年12月から1000系“ゆけむり”としてデビュー。長野では編成中央の2・3号車間のみT台車、他はM台車の配置となった。写真は長野電鉄1000系のもの。
軸距:2200mm 車輪径:860mm
軸箱支持:アルストムリンク 枕ばね:空気ばね
写真:2006.10.5 須坂 RM(K)
写真:2006.10.5 夜間瀬-信濃竹原 RM(K) 2006.10.5作成 2007.6.2更新
小田急電鉄10000形:RailMagazine50号参照
長野電鉄1000系:Rail Magazine279号参照
T台車(サハ2201)
1988(昭和63)年、瀬戸大橋の完成に合わせて登場した下津井電鉄2000系電車の台車。久々に登場した軌間762mmの軽便電車用台車だが、台車枠はプレス鋼板溶接組み立て、枕ばねはインダイレクトマウント構造のコイルばねに上下動ダンパ、左右動ダンパを装備という、当然ながら現代的な構造を持つ。基礎ブレーキ装置は踏面片押し。なお、形式はM台車、T台車ともFS538である。
軸距:1800mm 車輪径:760mm
軸箱支持:軸箱守(軸ばね) 枕ばね:コイルばね
写真:1988.3.12 下津井 RM
登場時の2000系“メリーベル”。1990年末には下津井電鉄が廃止となったため、活躍期間は3年にも満たなかった。 2006.8.31作成
下津井電鉄2000系:RailMagazine№54参照
FS043(T台車/AE-106)
1990年に登場した京成電鉄の二代目“スカイライナー”AE100形の台車。AE100形は1982(昭和57)年登場の3600形電車以来の新系列であり、軸箱支持には京成としては初めてSUミンデン式を採用した。基礎ブレーキ装置はM・T車とも踏面片押し。なお、AE100形の投入と同時期に行われた初代“スカイライナー”AE車の8連化に際して同系のFS543Aが2輌分製造され、その後FS543Bとして通勤車3400形に転用されている。
軸距:2100mm 車輪径:860mm
軸箱支持:SUミンデン式 枕ばね:空気ばね(ダイレクトマウント)
写真:1990.6.5 宗吾車両管理所 P:RM
2006.8.28作成
参考文献
「京成電鉄AE100形登場」京成電鉄車両部車両課
(『RailMagazine』№81所収/1990年 ネコ・パブリッシング)
「私鉄車両めぐり156 京成電鉄」稲葉克彦
(『鉄道ピクトリアル』№632所収/1997年 電気車研究会)
← → ↓FS316
台車枠にFS17Aの鋳出し文字を持つこの台車は、南海高野線の“ズームカー”21000・22000系に採用されたもの。『住友金属の台車14』によればメーカー形式はFS317Aであり、FS17Aとは心皿荷重に合わせた南海側の呼称とのことである。21000系登場時(1958年)の台車はFS317(FS17)であったが、増備途中からボルスタアンカ付となったことでFS317A(FS17A)に区分、1969(昭和44)年登場の22000系でも引き続き採用された。また、三岐鉄道モハ120形・クハ210形1次車、モハ130形にも採用されたが、すでに姿を消している。
21000系、22000系ともすでに系列消滅しているが、21000系は大井川鐵道、一畑電車で譲渡車が、また22000系も南海の支線区用改造車と熊本電鉄への譲渡車が現存する。写真は22000系の貴志川線用改造車で、現在は和歌山電鐵へ引き継がれた2270系2271のもの。
軸距:2100㎜ 車輪径:860㎜
軸箱支持:軸箱守(ウイングばね) 枕ばね:コイルばね
写真:2006.8.5 伊太祁曽 RM(K)
4月1日に開業した和歌山電鐵に引き継がれた22000系改造の2270系。右は和歌山電鐵のシンボル車輌としてリニューアルされた“いちご電車”(RailMagazine№277参照)である。 2006.8.8作成
参考文献
「住友金属の台車14」(『鉄道ピクトリアル』№459所収/1986年 電気車研究会)
『RM LIBRARY62 三岐鉄道の車輌たち』
南野哲志・加納俊彦(2004年 ネコ・パブリッシング)
『復刻版私鉄の車両23 南海電気鉄道』
飯島 巌・藤井信夫・井上広和(2002年 ネコ・パブリッシング)
LINK これまでに収録した南海電鉄関連の台車
← →FS316 その2 ↓FS315 ↑FS317
モハ5717(もと小田急デハ2224) 富士吉田側台車
モハ5707(もと小田急デハ2212) 大月・河口湖側台車
1958(昭和33)年に登場した小田急電鉄2220形電車および翌年登場の2320形電車で採用された台車である。小田急初の高性能車であった2200形およびその特急車版である2300形のFS203に比べ、駆動方式が直角カルダンから平行カルダン(WN)に変更され、軸距も2200mmから2000mmに短縮されている。2220・2320形は1984(昭和59)年までに全廃されたが、富士急行、新潟交通へ譲渡されたほか、台車のみが伊予鉄道へ譲渡された。
写真は富士急行譲渡車のもの。上は元2220形の5717のもので、左側軸箱廻りのステーのような部分は小田急時代には無かったように思うが、レール側に取り付けられているのは何だろうか。下は元2200形の5707のもので、富士急入線後に2220形からの廃車発生品のFS316と履き替えたものである。 →FS316 その2へつづく
軸距:2000mm 車輪径:860mm
軸箱支持:アルストムリンク 枕ばね:コイルばね
写真:1996.6.16 河口湖 高橋一嘉
富士急5700形は小田急2200形、2300形、2220形、2320形のFM系4形式の譲渡車(写真先頭は元2220形の5717)。元2200・2300形は小田急時代と同じ直角カルダン駆動のFS203のまま入線したが、後に全車FS316に振り替えられた。 2006.7.21作成
小田急電車回顧 第3巻
小田急の忘れ得ぬ名優たちの姿をまとめた『小田急電車回顧』の第3巻が発売されました。今回はABF車2100形と、2200・2300・2220・2320形のFM系各形式を対象に、各系列とも登場時から小田急での晩年まで、各時代の姿を収録しています。ご購入はこちらから。
参考文献
「住友金属の台車14」鈴木光雄(『鉄道ピクトリアル№459』所収/1986年 電気車研究会)
LINK
これまでに収録した小田急電鉄関連の台車
これまでに収録した富士急行関連の台車 NB-1 ND-112(ND-113) FS316
←FS316 その1 →FS316 その3 ↓FS315 ↑FS317
他社へ譲渡されることなく廃車された小田急電鉄2220形用のFS316は、遠く四国の伊予鉄へも譲渡された。当初は在来車の振り替え用として使用されたが、1987(昭和62)年から順次入線した京王5000・5100系の車体と組み合わされ、現在は700系の高浜方増結車モハ720形の一部に使用されている。
写真はモハ722のもの。 →その3へつづく
軸距:2000mm 車輪径:860mm
軸箱支持:アルストムリンク 枕ばね:コイルばね
写真:2005.10.16 古町 高橋一嘉
昼間は連結面を出して留置されていることが多いモハ720形(725)。FS316を履く700系Mc車は少数派。多くの700系Mc車は東武鉄道から譲渡されたFS340を履いている。
2002.3.9 古町 RM
LINK
これまでに収録した伊予鉄道関連の台車
← → ↓FS315 ↑FS317
小田急FM系博物館の様相を呈していた富士急行にも1994年から元京王5000系(台車はもと営団3000系のFS510)が入線し、元小田急車である5700形電車は1997年までに順次廃車された。しかし、このうち2輌分の台車のみは、今度は営団地下鉄2000形の車体と組み合わされ、銚子電気鉄道デハ1000形としてから1994年から活躍を開始、現在も銚電の主力として活躍している。
写真はデハ1001のもの。 →FS316 その1へ
軸距:2000mm 車輪径:860mm
軸箱支持:アルストムリンク 枕ばね:コイルばね
写真:2003.7.5 仲ノ町 RM
FS316を履く銚子電鉄デハ1002。日立電鉄に譲渡された仲間が消えた現在ではもと営団2000形は銚電の2輌のみとなってしまった。
FS029A(T台車)
製造初年から18年目の1987(昭和62)年に1本のみが誕生した東武鉄道1800系増備車、1819編成の台車。東武形式はTRS-871M/871Tを名乗る。前回1979(昭和54)年の増備車では後期の8000系と同じFS396/096を採用していたが、それから8年を経たこの1819編成では、1985(昭和60)年に製造され野岩鉄道所属となった6050系新造車のFS529/029と同系のものが採用された。基礎ブレーキ装置は踏面片押し。
なお、FS529/029は、この後1988(昭和63)年に製造された東武所属の6050系新造車では東武形式TRS-882M/882Tとして採用されている。
軸箱支持:SUミンデン式 枕ばね:空気ばね(ダイレクトマウント)
写真:1987.12.8 業平橋 RM(台車画像のみモノクロです)
登場間もない頃の1819編成(右)。急行としての活躍期間はわずか10年余であったが、1998年の赤城急行からの撤退後も18系の中で唯一赤色のまま団体用として残存し、現在も登場当時の姿を保っている。 2006.7.10作成/2006.8.10更新
参考文献
「私鉄車両めぐり158 東武鉄道」花上嘉成(『鉄道ピクトリアル№647』所収/1997年 電気車研究会)
『復刻版 私鉄の車両24 東武鉄道』
飯島 巌 卓はじめ 諸河 久(2002年 ネコ・パブリッシング)
SS047(T台車)
1996年登場の大阪府都市開発泉北高速鉄道7000系電車のボルスタレス台車である。100系から5000系まで続いたS・SU ミンデン式に代わってモノリンク式の軸箱支持を採用。これは乗り入れ相手の南海電気鉄道の車輌よりも先であった。
軸距:2100㎜ 車輪径:860㎜
軸箱支持:モノリンク式 枕ばね:空気ばね(ボルスタレス)
写真:1996.5.24 光明池 RM
デビュー当時の7000系。2005年には先頭車化改造による2連も誕生している。 2006.6.25作成
泉北高速鉄道7000系:RailMagazine155号参照
FS777(10101/CT1車)
本年9月にデビューする東京メトロ10000系電車の台車である。東京メトロ発足後初の新系列に相応しく、台車も大きく変化。ボルスタ(枕梁)付となったことに併せ、非線形軸ばね、自動高さ調整弁、応荷重差圧弁を採用したことで、曲線部での輪重変動の抑制が図られ、また整備の際の輪重調整の容易化も図られた設計となっている。基礎ブレーキ装置はユニットブレーキによる踏面片押し。なお、M車用、T車用、CT車用とそれぞれ専用のものが用意されるが、形式はこれまでとは異なり、全て共通でFS777となっている。
軸距:2100㎜ 車輪径:860㎜
軸箱支持:モノリンク式 枕ばね:空気ばね(ダイレクトマウント)
写真:2006.6.21 綾瀬工場 RM(K)
東京メトロ最初の新系列として各部にこだわりが見られる注目の新車10000系。9月からは有楽町線で営業運転を開始、もちろん2008年6月開業予定の副都心線(13号線)でも運用される車輌である。 2006.6.22作成 2007.1.26更新
東京メトロ10000系:RailMagazine276号参照
LINK これまでに収録した東京メトロ関連の台車
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1962(昭和37)年12月に登場した都電7500形の台車。局形式はD-23で、鋳鋼製の台車枠にも局形式が鋳出しされている。前作8000形のD-21は内側台車枠、軸ばね省略(軸箱はゴムブッシュを介して台車枠側梁に組み込み)、コイルばねによるインダイレクトマウントという、軽量化と簡略化を推し進めた設計であったが、D-23(FS80)では下揺れ枕+軸ばね式の一般的な構成に戻った。なお、前番のD-22は改造車1500形用の空気ばね台車である。
1984(昭和59)年から始まった車体更新では冷房化による重量の増加に合わせて軸ばね、枕ばねを変更されたが、外観にはほとんど変化はない。現在、7500形は車体更新車のみ13輌が荒川線で活躍している。写真は旧車体のまま廃車となり、荒川車庫に保管されている7504号のもの。
軸距:1400㎜ 車輪径:660㎜
軸箱支持:軸箱守(軸ばね) 枕ばね:コイルばね
写真:2006.6.10 荒川車庫 高橋一嘉
2001年に廃車となった後も旧車体を堅持したまま荒川車庫に保管されている7504。この度職員有志の手により見事修復された。 2006.6.11作成
参考文献
「住友金属の台車34」鈴木光雄(『鉄道ピクトリアル№495』所収/1988年 電気車研究会)
「New7500形登場」渋江義久(『鉄道ファン№277』所収/1984年 交友社)
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1955(昭和30)年、栗原鉄道(同年中に栗原電鉄に改名/現くりはら田園鉄道)の改軌(762㎜→1067㎜)に合わせて3輌が新造されたM15形電車の台車である。『M15型電動客車仕様書』によれば、私鉄経営者委員会制定の「電気鉄道車輌用標準台車仕様書」に則ったものとされており、組み合わされる駆動装置こそ吊掛式ながら、高張力鋼によるコンパクトな一体鋳鋼製台車枠、外吊りの揺れ枕吊り、ネジ調節式の側受、コイルばねにオイルダンパを併用する枕ばね、各部に配された防振ゴム、そしてトラックブレーキなど、当時の最新技術を反映したものであった。
M15形は1995年の動力内燃化により引退。写真は引退後も若柳車庫に保管されていたM153のもの。
軸距:2100㎜ 車輪径:860㎜
軸箱支持:軸箱守(軸ばね) 枕ばね:コイルばね
写真:2006.5.21 若柳 高橋一嘉
内燃化後も若柳車庫に姿を留めていたM153。ノーシルノーヘッダーのすっきりとしたデザインの全鋼製車体はナニワ工機製で、車内にはカバー付きの蛍光灯が並んでいた。
2006.6.6作成 2007.5.31更新
参考文献:復刻版『M15型電動客車仕様書』(くりはら田園鉄道)
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1953(昭和28)年に名鉄3400系、3900系用として製造された台車である。“いもむし”のあだ名で有名な3400系は戦前の生まれだが、1953(昭和28)年に4連化が行われた際に増結された中間T車にFS13が採用された。一方、3900系は1952(昭和27)年にまず2連で登場し、当初のMc、Tc車はゲルリッツ式のFS107を履いたが、翌53年には中間にM+Tを増結し4連化、この際にMc、M車をFS107、Tc、T車を新製のFS13とした。また、同じく1953(昭和28)年に製造された加越能鉄道加越線のキハ15001(1969年廃車)にも気動車ながら同形式のFS13が採用されている。
名鉄3400系は1988(昭和63)年に先頭車2輌を残して廃車、また3900系も1987(昭和62)年に全廃されたが、FS13はFS107とともに3扉ロングシートの新製車3300系および6750系2次車のTc車用に転用され、現在でも6750系2次車のものが健在である。写真は6750系2次車ク6653のもの。
軸距:2100㎜ 車輪径:860㎜
軸箱支持:軸箱守(軸ばね) 枕ばね:コイルばね
写真:2003.5.25 喜多山 高橋一嘉
2006.5.28作成
参考文献
「住友金属の台車7」鈴木光雄(『鉄道ピクトリアル№450』所収/1985年 電気車研究会)
『復刻版私鉄の車両11 名古屋鉄道』飯島 巌・白井良和・井上広和(2002年 ネコ・パブリッシング)
FS086A(T台車/集電靴側)
大阪市営地下鉄の第三軌条線区(御堂筋線、谷町線、四つ橋線、中央線、千日前線)の電車が履く台車である。原形式のFS386は1973(昭和48)年に谷町線用として誕生した旧20系4輌(のちに御堂筋線に転属して10系01編成となる)に採用されたもので、それまでのコイルばね台車と同様、インダイレクトマウントながらボルスタアンカは用いない構造である。10系量産車でも採用され、その途中からは一部変更により形式に「A」が付された。その後、中央線、谷町線に投入された20系、さらに各線に投入された新20系(21〜25系)でも採用されている。なお、局形式は10系用がDS‐10、20系用がDS‐20に分類されている。
写真は新20系(24系)と同仕様で1997年に製作された大阪港トランスポートシステム所有車OTS系(当時)のもの。
軸距:2200mm 車輪径:860mm
軸箱支持:軸箱守(軸ばね) 枕ばね:空気ばね
写真:1997.8.20 森之宮検車場 RM
登場時のOTS系。2005年に大阪港トランスポートシステムが第3種鉄道事業者となったため大阪市に譲渡されている。 2006.5.22作成
参考文献
「住友金属の台車28」鈴木光雄(『鉄道ピクトリアル№481』所収/1987年 電気車研究会)
『復刻版 私鉄の車両16 大阪市交通局』
飯島 巖 吉谷和典 鹿島雅美 諸河 久(2002年 ネコ・パブリッシング)
これまでに収録した大阪市交通局関連の台車
Brill77E KS46L FS386A FS086A SS120 SS020
FS385(デハ9507)
FS085(サハ9557)
1972(昭和47)年に誕生した小田急電鉄9000形電車の台車である。2200形以来、小田急電車の特徴の一つでもあるアルストムリンクの軸箱支持に、2600形以来のダイレクトマウント構造の空気ばねと、それまでの方式を踏襲したものであったが、車輪径は2400形から5000形まで続いていたM台車、T台車を分ける方式ではなく、MTともに同径で統一された。
軸距:2100mm 車輪径:860mm
軸箱支持:アルストムリンク 枕ばね:空気ばね(ダイレクトマウント)
写真:2006.5.13 唐木田 高橋一嘉
2006.5.15作成
参考文献
『小田急電鉄の車両』大幡哲海(2002年 JTB)
『復刻版 私鉄の車両2 小田急電鉄』飯島 巌 小山育男 諸河 久
(2002年 ネコ・パブリッシング)
FS363T(モハ301-2連結側/T台車)
1966(昭和41)年に誕生した静岡鉄道300形電車の台車である。当時、静岡鉄道では自社長沼工場で車輌新造・改造全般を行なっていたが、300形では足回りに新品が用意され、駆動装置も平行カルダン駆動となった。
1985(昭和60)年から全3編成が順次福井鉄道に譲渡され、静鉄時代のMc+Tc編成から、編成両端をM台車、連結側をT台車としたMc+Mc編成に改造された。
軸距:2100㎜ 車輪径:860㎜
軸箱支持:軸箱守(軸ばね) 枕ばね:コイルばね
写真:2006.3.18 市役所前 高橋一嘉
大名町交差点をゆっくりと渡る300形。熊本、日立、福井と散った静岡生まれの電車のうち、最後の現役車輌であった。 2006.3.19 福井駅前-市役所前
参考文献
「住友金属の台車25」鈴木光雄(『鉄道ピクトリアル№476』所収/1987年 電気車研究会)
2006.4.30作成
LINK
静岡鉄道 日車S形 FS363 FS363T TS-812 TS-813
福井鉄道 C-9 FS363 FS363T FS507 FS007 FS567 ND‐108 ND-108A
路面電車
関東大手私鉄最後の営業用吊り掛け電車となった東武鉄道5050系電車の台車。もともとは5050系の種車である78系電車の標準的な台車であり、東武形式はM台車:TRS-52M、T台車:TRS-52Tを名乗る。78系は1952(昭和27)年登場の7330系(後の7800系)から1961(昭和36)年製の7870系にいたるまでの20m4扉車の総称であり、 高度成長期における東武鉄道の通勤輸送の要であったことはご存知の通り。5050系への更新は5000系に続いて1980(昭和55)年に始まり、その際にトラックブレーキ化、また軸箱も密封円筒形コロ軸受に改造されている。写真はモハ5257のもの。
軸距:2500㎜ 車輪径:910㎜
軸箱支持:軸箱守(軸ばね) 枕ばね:板ばね
写真:2006.1.29 国谷 高橋一嘉
参考文献:
「住友金属の台車6」鈴木光雄(『鉄道ピクトリアル№449』所収/1985年 電気車研究会)
『復刻版 私鉄の車両24 東武鉄道』
飯島 巌 卓はじめ 諸河 久(2002年 ネコ・パブリッシング)
2006.3.12作成
FS064(T台車/7501-6)
2006年2月20日より営業運転を開始した北総鉄道の新型電車7500形の台車である。軸箱支持はモノリンク式、基礎ブレーキ装置はM、T台車ともにユニットブレーキによる踏面片押し。同系の台車が京成グループ標準車輌である京成電鉄3000形(FS564/064)、新京成電鉄N800系(FS564S/064S)でも採用されている。
軸距:2100mm 車輪径:860mm
軸箱支持:モノリンク式 枕ばね:空気ばね(ダイレクトマウント)
写真:2006.2.9 北総車両基地 RM
北総鉄道7500形:RailMagazine272号参照
2006.2.9作成 2007.6.8更新
FS072(T台車)
FS372/072は1969(昭和44)年就役の西武鉄道101系、5000系電車から採用された台車で、以後、1992年に6000系でボルスタレス台車が採用されるまで、長らく西武鉄道の標準的な台車であった。この間、新製車はもちろん、701系Tc車(当初は釣合梁式のTR11Aを装備)、401系(411系改造)、501系(701系改造)用としても製作されたほか、西武系の伊豆箱根鉄道3000系、5000系用として同系のFS372N/072Nも製作された。また、101系などの廃車発生品は4000系、9000系などに転用されている。基礎ブレーキ装置はM台車、T台車とも踏面両抱き。
FS372Aは回生制動のため複巻電動機を装架し、ギヤ比、軸受の仕様を変更した2000系、3000系用のM台車である。写真は1988(昭和63)年に登場した2000系増備車、通称新2000系のもの。
軸距:2200mm 車輪径:860mm
軸箱支持:軸箱守(軸ばね) 枕ばね:空気ばね(ダイレクトマウント)
写真:1988.3.31 南入曽車両管理所 RM
登場時の新2000系。当初から先頭部へのスカート取り付けが考慮されていたものの、地上設備の関係からスカートを取り外した状態で運用が開始された。 2006.2.6作成
参考文献:
「住友金属の台車27」鈴木光雄(『鉄道ピクトリアル№479』所収/1987年 電気車研究会)
『復刻版 私鉄の車両6 西武鉄道』
飯島 巖 町田浩一 荒川好夫(2002年 ネコ・パブリッシング)
LINK これまでに収録した西武鉄道関連の台車
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1990年、都電としては7500形以来28年ぶりの完全新造車として誕生した8500形8501号の台車。軸ばねにコイルばねを用いず、V字型に配した積層山型緩衝ゴム(シェブロンゴム)のみで軸箱を支持するもので、日本では80年代以降の路面電車で採用例が多い方式。写真は完成時だが、後にブレーキシリンダが台車枠外側への取り付けに変更されている。なお、量産車の8502号以降の台車はFS91Aに区分されている。
軸距:1600㎜ 車輪径:660㎜
軸箱支持:シェブロン式 枕ばね:コイルばね
写真:1990.5.1 荒川車庫 RM
登場時の8501号。パンタグラフは後にシングルアーム式のものに変更されている。
2006.1.5作成 2007.5.11更新
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名鉄3850系、3900系電車用として製作されたゲルリッツ式の台車。軸箱下部で両翼の軸ばねを受ける一般的なウイングばねに対し、新扶桑金属工業(1952年5月に戦前と同じ住友金属工業に改称)製のゲルリッツ式は軸箱上の板ばねから天秤状に釣った軸ばね釣りボルトで軸ばねを受ける。吊り掛け駆動車末期の1950年代前半に登場し、近年まで活躍していた例としては東武鉄道5700系のFS106などがあるが、現役ではこのFS107を残すのみとなった(西武鉄道E31形が履く国鉄DT20Aも近似の方式)。
名鉄3850系は戦後初の特急用2扉クロスシート車として1951(昭和26)年に登場、3900系は続く1952(昭和27)年の登場で、いずれもMc、Tc車ともこのFS107を履いた(3900系の中間増備車は軸ばね式のFS13を採用)。3900系は1987(昭和62)年、3850系は1990年までに全廃されたが、どちらの台車も3扉ロングシートの新製車体と組み合わされ、3300系および6750系2次車として再生された。
写真は瀬戸線で活躍を続ける6750系2次車のもので、4輌編成中、Mcおよび中間M車と一部の中間T車がFS107を履く。なお、3300系は2003年に全廃されたが、そのFS107はえちぜん鉄道に譲渡され、モハ2101形(車体はもと阪神電鉄5231形)の台車として3度目の活躍をしている。
軸距:2400㎜ 車輪径:910㎜
軸箱支持:軸箱守(ゲルリッツ式) 枕ばね:板ばね
写真:2003.5.25 喜多山 高橋一嘉
名古屋鉄道6750系走行音のページ
https://rail.hobidas.com/bogie/archives/2006/01/6750.html
参考文献
「住友金属の台車5」鈴木光雄(『鉄道ピクトリアル№447』所収/1985年 電気車研究会)
『復刻版私鉄の車両11 名古屋鉄道』飯島 巌・白井良和・井上広和(2002年 ネコ・パブリッシング)
2006.1.2作成
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堂々たる鋳鋼製台車枠が印象的な東武鉄道8000系のミンデン台車。東武形式はTRS-62Mを名乗る(T台車はFS056、東武形式TRS-62T)。8000系は1963(昭和38)年から20年間に亘って実に712輌が製造された通勤電車だが、この内1974(昭和49)年までに製造された編成はこの台車を履いた。また、急行<りょうもう>用として1969(昭和44)年に誕生した1800系も、同系で軸ダンパ付きのFS356D/056D(東武形式TRS-62MD/62TD)を1973(昭和48)年製の増備車まで採用し、その改造車である300・350系でも引き続き使用されている。
写真は2004年に旧塗装に復元されたモハ8208のもの。
軸距:2300㎜ 車輪径:860㎜
軸箱支持:ミンデンドイツ 枕ばね:空気ばね
写真:2004.10.29 森林公園検修区 RM
参考文献
「住友金属の台車25」鈴木光雄(『鉄道ピクトリアル№476』所収/1987年 電気車研究会)
『私鉄の車両24 東武鉄道』飯島 巌・卓はじめ・諸河 久(2002年 ネコ・パブリッシング)
2005.12.30作成
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東武鉄道50000系および50050系電車のM台車。東武形式はTRS-03Mを名乗る(T台車はSS067/東武形式TRS-03T)。モノリンク式軸箱支持のボルスタレス台車で、牽引装置はZリンク式。写真は50050系のM1車(モハ52051)のもの。
軸距:2100mm 車輪径:860mm
軸箱支持:モノリンク式 枕ばね:空気ばね(ボルスタレス)
写真:2005.12.8 南栗橋車両管理区 RM
2006年3月18日ダイヤ改正から東京メトロ半蔵門線・東急田園都市線直通列車で活躍を開始した50050系。
東武鉄道50050系:RailMagazine269号参照
2005.12.18作成 2006.3.20更新
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全国各地で採用された住友金属製の路面電車用台車で、現在でも伊予鉄道モハ50形の一部や豊橋鉄道モ3200形(もと名鉄モ580形)の一部などでその姿が見られる。
写真はもと東武鉄道日光軌道線100形である岡山電気軌道3000形のもので、平軸受を維持している。100形は1953(昭和28)年の登場、製造は地元とも言うべき宇都宮車両(後の富士重工業宇都宮製作所)が担当した。1968(昭和43)年の日光軌道線廃止により岡山電気軌道に譲渡され、現在でも3輌が在籍している。
写真は2004年に“KURO”としてリニューアルされた3007号のもの。
軸箱支持:軸箱守(軸ばね) 枕ばね:板ばね
軸距:1400mm 車輪径:660mm
写真:2005.12.3 東山 高橋一嘉
岡山電気軌道3000形走行音のページ
https://rail.hobidas.com/bogie/archives/2005/12/3005.html
参考文献:『路面電車ガイドブック』東京工業大学鉄道研究部・著(1976年 誠文堂新光社)
2005.12.12作成 2005.12.25更新
LINK
これまでに収録した岡山電気軌道関連の台車
KS40J FS70 NS-14 NS-14A KD202 たま電車を見る
これまでに紹介した路面電車関連の台車のリンク
これまでに紹介した東武鉄道関連の台車のリンク
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共にもと阪急電鉄2000系である能勢電鉄1700系の履く台車である。
FS333
軸距:2100mm 車輪径:860mm
軸箱支持:アルストムリンク 枕ばね:コイルばね
写真:2004.10.23 日生中央 高間恒雄
1960(昭和35)年に登場した阪急電鉄2000・2300系用として製造されたM台車で、続いて登場した2100系にも採用された。対応するT台車:FS33は軸距2000㎜、車輪径762㎜とM台車よりひとまわり小さい。
もともと住友金属製のアルストム台車は1954(昭和29)年に阪急1000系が試用したFS305がその嚆矢であったが、阪急でのアルストム台車の採用はこのFS333/FS33が最後となった。現在では阪急線上にはT台車がわずかに残るのみとなり、FS333は能勢電鉄1500系(もと阪急2100系)と1700系1738・1708で見られるだけとなっている。(RM)
FS45
軸距:2100mm 車輪径:762mm
軸箱支持:ミンデンドイツ 枕ばね:コイルばね
写真:2004.10.23 日生中央 高間恒雄
FS333/FS33に代わって1962(昭和37)年度の2000・2100・2300系増備車から採用されたT台車で、対応するM台車はFS345(軸距は同一、車輪径は860㎜)。日本のミンデン台車としては最も初期の部類に属するもので、以後FS345/FS45は2021系、2800系、3000系、3100系と続いて採用された。現在も阪急線上のほか、能勢電鉄1700系、3100系(もと阪急3100系)で見られる。(RM)
参考文献
「住友金属の台車11・18・22」鈴木光雄(『鉄道ピクトリアル№455・466・471』所収/1985・1986 電気車研究会)
『復刻版 私鉄の車両5 阪急電鉄』飯島 巖・高田 寛・諸河 久(2002年 ネコ・パブリッシング)
2005.11.24作成
LINK これまでに収録した阪急電鉄関連の台車 FS45 FS333 FS369A FS069A FS565 FS065
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東武鉄道50000系および50050系電車のT台車。東武形式はTRS-03Tを名乗る(M台車はSS167/東武形式TRS-03M)。モノリンク式軸箱支持のボルスタレス台車で、牽引装置はZリンク式。写真は50000系TC1車(クハ51002)のもので、先頭側にはアルミナ噴射による増粘着装置が取り付けられている。
軸距:2100mm 車輪径:860mm
軸箱支持:モノリンク式 枕ばね:空気ばね(ボルスタレス)
写真:2005.11.11 森林公園検修区 RM
2005年10月に就役した50000系2次車。
50000系2次車および50050系:RailMagazine269(2006年2月)号参照
2005.11.12作成 2008.2.4更新
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東武鉄道の特急電車100系用のボルスタレス台車。1990年の登場で、東武形式はTRS-90。東武鉄道では1987(昭和62)年登場の通勤車20000系からボルスタレス台車を採用したが、このSS115では特急用として軸距を2300㎜に拡大、軸ダンパを装備している。牽引装置は1本リンク式。100系はVVVF制御車では珍しい全電動車方式をとるため、T台車はない。
さて、この写真は登場当時のものだが、なにか物足りない。今の写真と見比べてみると…当時はまだヨーダンパが設置されていなかった。
軸距:2300mm 車輪径:860mm
軸箱支持:SUミンデン式 枕ばね:空気ばね(ボルスタレス)
写真:1990.4.11 業平橋 RM
就役を前に業平橋のヤードで報道公開された登場時の100系。2006年3月18日からは<スペーシアきぬがわ>としてJR線への乗り入れも開始され、東武特急としては初めて新宿駅に姿を現している。
2005.11.9作成 2006.3.20更新
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大阪(長堀鶴見緑地線)、東京(大江戸線)、神戸(海岸線)に次ぐ日本で4番目のリニアモータ駆動による地下鉄として、2005年2月に開業した福岡市営地下鉄七隈線用3000系電車の自己操舵台車である。
リニア地下鉄は台車下部の平面状のリニアモータを使用するため、従来の回転型モータを使用する車輌に比べ低床化が容易であり、これによりトンネルの小断面化、すなわち建設コストの低減できるという利点がある。また、車軸へ駆動装置を取り付けないため、台車に操舵機能を持たせ易く、従来より急なカーブに対応できる。さらに急勾配にも強い。このような利点から導入が進んでいるもので、現在さらに大阪、横浜、仙台の各市で新路線の建設もしくは計画が進んでいる。
下の写真はリニア地下鉄の心臓部であるリニアインダクションモータを台車下から見たもの。リニアモータの台車への取り付け方法には車軸装架と台車枠装架があるが、車軸装架はこれまで東京都12-000形初期車の一部で採用としてされたのみで、その他はこのFS566を含めて台車枠装架方式が採用されているようだ。 (RM)
軸箱支持:積層ゴム 枕ばね:空気ばね(ダイレクトマウント)
軸距:1900mm 車輪径:650mm
写真:2004.4.30 橋本車両基地 宇都宮照信
2005.11.6作成 2007.3.28更新
LINK
これまでに収録した福岡市交通局の台車 FS566 SS131 SS031A
これまでに収録したリニア地下鉄の台車 FS563 FS566 FS568
SS164C(特別車用M台車/2203)
軸距:2100mm 車輪径:860mm 軌間:1067mm
軸箱支持:SUミンデン式 枕ばね:空気ばね(ボルスタレス)
2005年1月29日の空港線開業と共に就役した、中部国際空港アクセス用の特急車2200系電車のM台車。一足先に登場した2000系“ミュースカイ”と同系のものだが、車体傾斜装置は組み合わされていない。牽引装置はZリンク式。一般車が履くのはM台車:SS164B/T台車:SS064B。これに対し特別車が履くのは防音車輪を装備するM台車:SS164C/T台車:SS064Cで、軸ばね上部を見るとその丈が異なることも判る。
2005.1.19 新川検査場 P:RM 名鉄2200系:RailMagazine259号参照
LINK これまでに紹介した名古屋鉄道関連の台車
2005.10.31作成 2008.5.17更新
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SS064 2004.5.29 豊明検査場 P:RM
軸距:2100mm 車輪径:860mm 軌間:1067mm
軸箱支持:SUミンデン式 枕ばね:空気ばね(ボルスタレス)
中部国際空港へのアクセス特急用として2005年1月に就役した名古屋鉄道2000系“ミュースカイ”のT台車(M台車はSS164)。近年の名鉄の標準的な仕様であるSUミンデン式のヨーダンパ付きボルスタレス台車である。曲線通過速度向上のため、空気バネに車体傾斜制御装置が組み合わされており、2000系を使用する快速特急は名鉄名古屋〜中部国際空港間を最速28分で駆ける。
なお、SS164/SS064系は続いて登場した通勤車3150・3300系、特急車2200系でも採用されているが、車体傾斜制御装置は2000系のみの装備。
2008.4.6 布袋-石仏 P:高橋一嘉
名古屋鉄道2000系:RailMagazine253(2004年10月)号参照
2005.9.24作成 2008.4.25更新
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高野線山岳線区間直通用として2005年3月に就役した南海電気鉄道2300系電車の台車。2000系(1990年登場)の装備するFS541と同様、軸箱支持に緩衝ゴム式を採用するダイレクトマウント方式の台車で、M台車のみの設定。また、全4編成中、2編成のMc2車(極楽橋方)の№2台車には、山岳線区間での車輪フランジとレールコーナーの摩耗防止のため、ノズルからエアカーテンとオイルを噴射する「レールオイラー」が装備されている。
軸距:2100mm 車輪径:860mm
軸箱支持:緩衝ゴム式 枕ばね:空気ばね(ダイレクトマウント)
写真:2005.1.11 千代田工場 RM
南海電気鉄道2300系:RailMagazine260(2005年5月)号参照
2005.9.20作成/2006.1.17更新
LINK これまでに収録した南海電鉄関連の台車