← →
FS354(804号) 写真:2007.7.8 今橋 高橋一嘉
FS354A-S(801号) 写真:2006.9.3 仏生山 高間恒雄
FS354は名古屋市営地下鉄東山線電車用として1969(昭和44)年から住友金属で製作された台車。先に製作されていた日立製KH-46、日車製ND-110と同じく局の標準設計に沿ったもので、弾性車輪を採用。駆動装置は平行カルダン(WN)。基礎ブレーキ装置にはM台車ながらディスクブレーキを採用する。
1971(昭和46)年に製造された名城線電車用のものは車軸径の変更によりFS354Aに区分。さらに1973(昭和48)年以降製造のものは東山線用・名城線用ともに軸受などの改良によりFS354A-Sに区分された。
写真は高松琴平電気鉄道譲渡車のうち長尾線用Tc車に改造された800形が履いているもの。ことでん譲渡時に集電靴が取り外され、さらにTc車化に際して主電動機が取り外されている。
軸距:1800mm 車輪径:763mm 軌間:1067mm
軸箱支持:軸箱守(ウイングばね) 枕ばね:コイルバネ
写真:2006.9.3 仏生山 高間恒雄 2007.8.18作成
参考文献
「住友金属の台車23」鈴木光雄(『鉄道ピクトリアル№472』所収/1986年 電気車研究会)