ND-735(M台車)
ND-735T(T台車)
2005年3月に就役した小田急電鉄のロマンスカー、50000形VSEの中間連節台車である。10000形HiSE以来、久々に復活した伝統の連節構造だが、台車は小田急ロマンスカーとしては初めての日本車輌製となった。中間台車は枕ばねの空気ばねを車体の重心に近い位置に配置する、連節車ならではの高位置空気ばね車体支持方式を採用。車体傾斜制御によって曲線通過時で最大2度車体を傾斜させて遠心力を打ち消す。さらに、台車そう舵制御も採用されており、これらによって車内の快適性と走行安定性のさらなる向上が図られた。牽引装置はZリンク式。基礎ブレーキ装置はユニットブレーキによる踏面片押し。配置は中間では編成中央の5・6号車間のみがT台車である。
軸距:2200mm 車輪径:860mm
軸箱支持:積層ゴム軸箱片支持式 枕ばね:空気ばね(ボルスタレス)
写真:2004.11.29 大野工場 RM
試運転時のVSE。通常はこのようにスカートに隠れている先頭台車はT台車で、形式はND-736T。展望室の室内空間確保のために車輪径が762mmに抑えられている。また、先頭車のヨーイングを抑制するためのフルアクティブ制振制御用ダンパを装備している。
小田急電鉄50000形VSE:RailMagazine260(2005年5月)号参照
2006.2.12作成