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NT-7K(サハ146) 写真:2008.1.3 阿下喜 高橋一嘉
三重交通三重線(現・近鉄内部・八王子・湯ノ山線の総称)用として1960(昭和35)年から日本車輌が製造した付随車サ2000形の台車。前年登場の3車体連節電車モ4400形(現・三岐鉄道北勢線200系)用のND-106系に準じたもので、軽便用ながらオイルダンパを併用するオールコイルばね仕様のウイングばね台車である。なお、日車の台車形式のうち「NT」は客車・貨車および一部の電車・ディーゼル動車用付随台車の区分だが、ほとんどが輸出用車輌か製鉄所内の貨車向けで、国内の営業路線に向けられたものは極めて少ない。
サ2000形は湯ノ山線の改軌とともに北勢線に転属、近鉄合併によりサ140形に改番。その後、北勢線の近代化とともに制御車に改造されたものもあるが、三岐鉄道に移管後に再び中間車化されたものもあり、さらに冷房化されたものなど、現在の形態は様々である。写真は冷房化されたサハ146のもの。
軸距:1400mm 車輪径:600mm 軌間:762mm
軸箱支持:軸箱守(ウイングばね) 枕ばね:コイルばね
2008.1.14作成
参考文献
『日車の車輌史 写真・図面集-台車編』
日本車両鉄道同好部・鉄道史資料保存会(2000年 鉄道史資料保存会)
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これまでに収録した近畿日本鉄道関連の台車
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