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DT20A(E33) 写真:2007.10.6 横瀬 高橋一嘉
昭和29年度から製造された国電用のM台車がDT20である。台車枠はプレス鋼板溶接組立、ウイングばねは軸箱上に配した天秤状の釣合梁で軸ばねを支持するゲルリッツ式に近似の方式を採用する。モハ70に採用された後、昭和31年度には改良型のDT20Aとなり、モハ72、モハ80にも採用。結果としてこれが旧型国電用台車の最終形式となった。
写真は西武鉄道E31形電気機関車が履いているDT20A。モハ80系の廃車後、西武鉄道に引き取られ所沢工場の手により保管されていたものを事業用電気機関車製作のために再生したもので、砂箱が追加されている。
軸距:2450mm 車輪径:910mm 軌間:1067mm
軸箱支持:軸箱守(ウイングばね) 枕ばね:コイルばね
西武鉄道E31形:RailMagazine33号参照 2006.9.28作成 2007.10.7更新
参考文献
『日車の車輌史 図面集 国鉄編 上』
日本車両鉄道同好部・鉄道史資料保存会(1998年 鉄道史資料保存会)
LINK これまでに収録した西武鉄道関連の台車