FS363T(モハ301-2連結側/T台車)
1966(昭和41)年に誕生した静岡鉄道300形電車の台車である。当時、静岡鉄道では自社長沼工場で車輌新造・改造全般を行なっていたが、300形では足回りに新品が用意され、駆動装置も平行カルダン駆動となった。
1985(昭和60)年から全3編成が順次福井鉄道に譲渡され、静鉄時代のMc+Tc編成から、編成両端をM台車、連結側をT台車としたMc+Mc編成に改造された。
軸距:2100㎜ 車輪径:860㎜
軸箱支持:軸箱守(軸ばね) 枕ばね:コイルばね
写真:2006.3.18 市役所前 高橋一嘉
大名町交差点をゆっくりと渡る300形。熊本、日立、福井と散った静岡生まれの電車のうち、最後の現役車輌であった。 2006.3.19 福井駅前-市役所前
参考文献
「住友金属の台車25」鈴木光雄(『鉄道ピクトリアル№476』所収/1987年 電気車研究会)
2006.4.30作成
LINK
静岡鉄道 日車S形 FS363 FS363T TS-812 TS-813
福井鉄道 C-9 FS363 FS363T FS507 FS007 FS567 ND‐108 ND-108A
路面電車