TS-710(T台車/6859)
軸距:2100mm 車輪径:860mm
軸箱支持:ゴムブッシュ(軸箱梁) 枕ばね:空気ばね(ダイレクトマウント)
1970(昭和45)年に登場した南海電気鉄道6100系電車の台車。米国バッド社との技術提携により誕生した東急車輛製パイオニアIII(PIII)台車のなかでは最後期の作品にあたる。
停車中の6109のTS-709を道路から見る。基礎ブレーキ装置は言うまでもなくMTともディスクブレーキである。同じPIIIでも、TS-701と見比べると、台車枠の形状やボルスタアンカの高さ、ブレーキユニットの取り付け位置など、その変化が判ろう。
台車の交換による6300系への改造が決まり、パイオニアIII台車装備車としてのさよなら運転が行われた6100系。これで大手私鉄からパイオニアIII台車は全て姿を消した。 P:高橋一嘉
参考文献:『私鉄電車ガイドブック7』東京工業大学鉄道研究部編(1978年 誠文堂新光社)
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2009.7.9作成