鉄道ホビダス

京王線の雨宮

 
437:H-1
 京王線の戦前製14m級旧型車について鈴木 洋さんがまとめられたRMライブラリーの第111巻『京王線 14m車の時代』が好評発売中ですが、これはその始祖である初代デハ2000形(もと玉南1形)が1927(昭和2)年の改軌時から履いていた雨宮製作所製H-1(部内呼称A-1)です。
 雨宮というと、軽便鉄道の車輌を思い浮かべそうですが、郊外電車では京王のほか京成にも台車を納入しております。軸距は1829mmで、鋼板組み立ての台車枠に釣合梁を組み合わせた、かなり独特の外観。この個体はデハ2000形の廃車後、その台枠ともどもチキに転用されたもので、1986(昭和61)年まで使用されていました。京王線の歴史を物語る貴重な存在と言えましょう。
 なお、RM LIBRARY111『京王線 14m車の時代』ではデハ2000形をはじめ京王線の戦前製旧型車9形式について、1950〜60年代の写真を中心に解説しています。ぜひご覧ください。
RML111.jpg
2008.10.27作成

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