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K-10(530)
軸距:660mm 車輪径:1500mm 軌間:1372mm
軸箱支持:軸箱守(ウイングばね) 枕ばね:板ばね
D形のような平鋼と山形鋼で組み立てた台車枠にウイングばね支持の軸箱周りを組み合わせた日車K形台車の一種(10は心皿荷重を表わす)。もともとK形は九州電気軌道(後の西鉄北九州線)や山陽電気軌道(山口県)など比較的高速走行の多い路面電車向けに製造されたものであったが、東京市電5000形の増備車(1944年)に局形式D14として採用されたのを機に戦時統制型に指定され、戦後各地の路面電車で採用、他メーカーでも同系の台車が製造された。現在でも函館市電や長崎電気軌道にその姿が見られる。
写真は1948(昭和23)年登場の函館市電500形のもの。
2008.6.8 駒場車庫前 P:高橋一嘉
参考文献
『日車の車輌史 図面集-戦後私鉄編』『同 写真・図面集-台車編』
日本車両鉄道同好部・鉄道史資料保存会(1998・2000年 鉄道史資料保存会)
LINK
これまでに収録した函館市交通局の台車 Brill21E-1 K-10 D-20 FS77A
これまでに収録した路面電車関連の台車
2008.6.22作成