鉄道ホビダス

FS21 / 栗原電鉄M15形

 
128:FS21
 1955(昭和30)年、栗原鉄道(同年中に栗原電鉄に改名/現くりはら田園鉄道)の改軌(762㎜→1067㎜)に合わせて3輌が新造されたM15形電車の台車である。『M15型電動客車仕様書』によれば、私鉄経営者委員会制定の「電気鉄道車輌用標準台車仕様書」に則ったものとされており、組み合わされる駆動装置こそ吊掛式ながら、高張力鋼によるコンパクトな一体鋳鋼製台車枠、外吊りの揺れ枕吊り、ネジ調節式の側受、コイルばねにオイルダンパを併用する枕ばね、各部に配された防振ゴム、そしてトラックブレーキなど、当時の最新技術を反映したものであった。
 M15形は1995年の動力内燃化により引退。写真は引退後も若柳車庫に保管されていたM153のもの。
軸距:2100㎜ 車輪径:860㎜
軸箱支持:軸箱守(軸ばね) 枕ばね:コイルばね

写真:2006.5.21 若柳 高橋一嘉
M153
内燃化後も若柳車庫に姿を留めていたM153。ノーシルノーヘッダーのすっきりとしたデザインの全鋼製車体はナニワ工機製で、車内にはカバー付きの蛍光灯が並んでいた。
2006.6.6作成 2007.5.31更新
M15型電動客車仕様書

参考文献:復刻版『M15型電動客車仕様書』(くりはら田園鉄道)

これまでに収録した栗原電鉄関連の台車
FS21 NA-31 FU-30D FU-30T

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