鉄道ホビダス

FS333 FS45/能勢電鉄1700系

 
 共にもと阪急電鉄2000系である能勢電鉄1700系の履く台車である。
34:FS333
FS333
軸距:2100mm 車輪径:860mm
軸箱支持:アルストムリンク 枕ばね:コイルばね
写真:2004.10.23 日生中央 高間恒雄

 1960(昭和35)年に登場した阪急電鉄2000・2300系用として製造されたM台車で、続いて登場した2100系にも採用された。対応するT台車:FS33は軸距2000㎜、車輪径762㎜とM台車よりひとまわり小さい。
 もともと住友金属製のアルストム台車は1954(昭和29)年に阪急1000系が試用したFS305がその嚆矢であったが、阪急でのアルストム台車の採用はこのFS333/FS33が最後となった。現在では阪急線上にはT台車がわずかに残るのみとなり、FS333は能勢電鉄1500系(もと阪急2100系)と1700系1738・1708で見られるだけとなっている。(RM)

35:FS45
FS45
軸距:2100mm 車輪径:762mm
軸箱支持:ミンデンドイツ 枕ばね:コイルばね
写真:2004.10.23 日生中央 高間恒雄

 FS333/FS33に代わって1962(昭和37)年度の2000・2100・2300系増備車から採用されたT台車で、対応するM台車はFS345(軸距は同一、車輪径は860㎜)。日本のミンデン台車としては最も初期の部類に属するもので、以後FS345/FS45は2021系、2800系、3000系、3100系と続いて採用された。現在も阪急線上のほか、能勢電鉄1700系、3100系(もと阪急3100系)で見られる。(RM)

参考文献
「住友金属の台車11・18・22」鈴木光雄(『鉄道ピクトリアル№455・466・471』所収/1985・1986 電気車研究会)
復刻版 私鉄の車両5 阪急電鉄』飯島 巖・高田 寛・諸河 久(2002年 ネコ・パブリッシング)

2005.11.24作成

LINK これまでに収録した阪急電鉄関連の台車 FS45 FS333 FS369A FS069A FS565 FS065

このweb上のすべての画像は個人でお楽しみになる以外の使用はできません。