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1977(昭和52)年に登場した国鉄初の新性能直流牽引車クモヤ143形から採用された台車である。101系電車から続くDT21系のコイルばね台車だが、DT21Cでは単行運転時における軌道回路の短絡不良を防止するため、車輪外側に踏面清掃装置が設けられ、基礎ブレーキ装置は内側のみの踏面片押しとなった。
DT21Cは以後、国鉄における新製1M電車の標準的な台車としてクモニ143、クモユ143、クモユニ143でも採用された。また、クモニ143改造のクモハ123でも引き続き使用されている。
写真はクモヤ143‐15のもの。
軸距:2100mm 車輪径:860mm
軸箱支持:軸箱守(ウイングばね) 枕ばね:コイルばね
写真:1994.7.1 大井工場 RM
2006.8.24作成
参考文献
「クモヤ143形職用制御電動車の概要」吉田 実
(『鉄道ピクトリアル№334』所収/1977年 電気車研究会)