鉄道ホビダス
  • TOP
  • 台車近影
  • 川崎車輌 Baldwin78-25AA / 高松琴平電気鉄道30形

川崎車輌 Baldwin78-25AA / 高松琴平電気鉄道30形

 
284:川車BW78-25AA
川崎車輌 Baldwin78-25AA(27号) 写真:2007.7.8 今橋 高橋一嘉

 "喫茶店"と呼ばれた阪神電車3形式のうち、1941(昭和16)年に登場した881形用として川崎車輌で製造された台車。米国ボールドウイン社78-25Aを範として、大正後期から国内各メーカーで私鉄電車向けに多数製造された台車のうちの一つである。基礎ブレーキ装置は登場時から踏面両抱き。前作861形の台車にはコロ軸受が採用されたが、この881形の台車は平軸受で登場している。
 881形は阪神で廃車後、一部の車体と台車が高松琴平電気鉄道に譲渡、30・50形(二代目)となった車体が消滅した後も台車は長く活躍し、現在でも3000形が履いている。
 写真は2007年7月に引退した琴電30形(三代目/元京急デハ230形)27号が琴電入線後に履き替えたもので、コロ軸受に改造されている。
軸距:2030mm 車輪径:840mm 軌間:1435mm
軸箱支持:軸箱守(釣合梁) 枕ばね:板ばね

kotoden35s.jpg
拡大可 駅ビル建設前の瓦町駅留置線で待機する30形29号と35号。京急デハ230のオリジナルの台車は汽車MCB-Rもしくは2HEだが、琴電入線後にMc車(奇数車)はこの78-25AAに、またTc車は名鉄由来のBrill27MCB2Xに履き替えていった。 1994.3.24 高橋一嘉 2007.7.21作成 2008.2.10更新

参考文献 『阪神電車形式集.1』(1999年 レイルロード

LINK
ことでん30形を見る(ミニディテールファイル)
これまでに収録した高松琴平電鉄関連の台車
これまでに収録した阪神電車関連の台車 
川車Baldwin78-25AA(881形用) SS144B SS044B SS171M SS171T

このweb上のすべての画像は個人でお楽しみになる以外の使用はできません。