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TR64(クハ1210) 写真:2009.5.16 ひろせ野鳥の森 高橋一嘉
TR64は1960(昭和35)年に登場した国鉄初の新性能近郊型電車401・421系のクハ401・421で採用されたDT21系のT台車である(401・421系のM台車はDT21B)。通勤型の101系では全電動車方式を前提にT台車も電装を想定したDT21Tを採用していたが、401・421系ではT台車専用のTR64が用意された。基礎ブレーキ装置は踏面両抱き。後に101系もT台車の電装の可能性がなくなり増備途中からTR64に変更。その一方、クハ401・421はその後の改良によりディスクブレーキ装備のTR62に変更された。新製時にTR64を装備した401・421・101系は以下の通り。
401・421系:クハ401-1〜46/クハ421-1〜40
101系:クハ101-58〜85/クハ100-56〜95/サハ101-111〜145・300・301
写真は101系の秩父鉄道譲渡車、クハ1210(もと国鉄クハ101-73)が履くTR64。
軸距:2100mm 車輪径:860mm 軌間:1067mm
軸箱支持:軸箱守(ウイングばね) 枕ばね:コイルばね
写真:2008.5.17 広瀬川原 高橋一嘉 2007.10.15作成 2008.5.17更新
参考文献
「ガイドブック最盛期の国鉄車輌54」浅原信彦(『RailMagazine279』所収)
『ガイドブック最盛期の国鉄車輌3 新性能直流電車(上)』 浅原信彦
(ともに2006年 ネコ・パブリッシング)
LINK
これまでに紹介した国鉄形式の電車関連の台車のリンク
これまでに紹介した秩父鉄道関連の台車 FS41 DT21 TR64 KD70(T-6)