関東大手私鉄最後の営業用吊り掛け電車となった東武鉄道5050系電車の台車。もともとは5050系の種車である78系電車の標準的な台車であり、東武形式はM台車:TRS-52M、T台車:TRS-52Tを名乗る。78系は1952(昭和27)年登場の7330系(後の7800系)から1961(昭和36)年製の7870系にいたるまでの20m4扉車の総称であり、 高度成長期における東武鉄道の通勤輸送の要であったことはご存知の通り。5050系への更新は5000系に続いて1980(昭和55)年に始まり、その際にトラックブレーキ化、また軸箱も密封円筒形コロ軸受に改造されている。写真はモハ5257のもの。
軸距:2500㎜ 車輪径:910㎜
軸箱支持:軸箱守(軸ばね) 枕ばね:板ばね
写真:2006.1.29 国谷 高橋一嘉
参考文献:
「住友金属の台車6」鈴木光雄(『鉄道ピクトリアル№449』所収/1985年 電気車研究会)
『復刻版 私鉄の車両24 東武鉄道』
飯島 巌 卓はじめ 諸河 久(2002年 ネコ・パブリッシング)
2006.3.12作成