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東京の戦後復興の進む1947(昭和22)年に誕生した都電6000形は、当初、3000形木造車から流用した組立台車枠を持つ局形式D-10を履いていたが、1950(昭和25)年度製の6175〜6241には鋳鋼台車枠を持つD-16が新製された(1952年度製の6242〜6290は枕ばねを油圧ダンパー付きのコイルばねとしたD-17を採用)。
D-16は6000形の他、1500形、3000形、7000形のいずれも一部で使用されたほか、軌間1067mmとしたD-16Nが杉並線用の2000形でも用いられた。
写真は6000形最後の在籍車であった6152号が履いていたもので、軸受はコロ軸受け化されている。1949(昭和24)年度製の6152号は本来はD-10を履いているグループであるが、荒川線ワンマン化に際して応急車として残存する際に廃車となる他車のものと振り替えられたようだ。
軸距:1372mm 車輪径:660mm
軸箱支持:軸箱守(軸ばね) 枕ばね:板ばね
写真:2003.1.25 荒川車庫 高橋一嘉
2006.10.8作成
参考文献
『RM LIBRARY19 東京都電6000形』江本廣一(2001年 ネコ・パブリッシング)
『日車の車輌史 図面集 戦後私鉄編』
日本車両鉄道同好部・鉄道史資料保存会(1998年 鉄道史資料保存会)