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111・113系や115系、415系などの国鉄型近郊電車が履く付随台車。その歴史は古く修学旅行用電車として1959(昭和34)年に誕生した155系から採用されたものである。101系用のDT21からの流れを汲むコイルばね台車だが、155系のベースとなった急行型電車153系の空気ばね台車TR59と同じくディスクブレーキを採用し、台車枠外側にブレーキシリンダはない。続いて登場した159系にも採用されたあと、1962(昭和37)年に誕生した111系以降は近郊型電車の標準的な付随台車として1980年代中頃まで新製が続けられた。
写真は房総地区で活躍するJR東日本クハ111-1454のもので、密封コロ軸受化されている。
軸距:2100㎜ 車輪径:860㎜
軸箱支持:軸箱守(ウイングばね) 枕ばね:コイルばね
写真1999.3.29 幕張電車区 RM
2006.7.24作成
参考文献
ガイドブック最盛期の国鉄車輌3
新性能直流電車(上)
浅原信彦(2006年 ネコ・パブリッシング)