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FS329S / 新京成電鉄800形

 
320:FS329S
FS329S(M台車/モハ806) 写真:2007.10.21 くぬぎ山 高橋一嘉

 1971(昭和46)年に登場した新京成電鉄800形電車の台車。MTとも同形式。動台車の駆動方式はWN。台車枠は鋳鋼製である。
 原形式のFS329は京成電鉄3050形(1959年登場)が履いたもので、以後いわゆる赤電の台車として改良が重ねられた。京成では1971(昭和46)年製の3300形のFS329Dでその系譜は途絶えたが、これとほぼ同時期にその新京成版であるFS329Sが登場したことになる。
 なお、800形でもモハ810(1974年登場)以降は台車枠が溶接組立となり、形式はFS329S1となった。その後、8000形(1978〜1985年製造)でも同系の派生形式が採用されており、京成・新京成を通して考えればFS329系は四半世紀以上製造されたロングセラーであったことになる。
軸距:2100mm 車輪径:860mm 軌間:1435mm
軸箱支持:軸箱守(軸ばね) 枕ばね:コイルばね

Commuter train 800 type of Shin-Keisei Electric Railway. A 1971 appearance.
2007.11.10作成

参考文献
「住友金属の台車17」鈴木光雄(『鉄道ピクトリアル№463』所収/1986年 電気車研究会)
復刻版 私鉄の車両12 京成電鉄 新京成電鉄 北総開発鉄道 住宅・都市整備公団
飯島 巖 成田喜八 諸河 久(2002年 ネコ・パブリッシング)

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