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モハ5717(もと小田急デハ2224) 富士吉田側台車
モハ5707(もと小田急デハ2212) 大月・河口湖側台車
1958(昭和33)年に登場した小田急電鉄2220形電車および翌年登場の2320形電車で採用された台車である。小田急初の高性能車であった2200形およびその特急車版である2300形のFS203に比べ、駆動方式が直角カルダンから平行カルダン(WN)に変更され、軸距も2200mmから2000mmに短縮されている。2220・2320形は1984(昭和59)年までに全廃されたが、富士急行、新潟交通へ譲渡されたほか、台車のみが伊予鉄道へ譲渡された。
写真は富士急行譲渡車のもの。上は元2220形の5717のもので、左側軸箱廻りのステーのような部分は小田急時代には無かったように思うが、レール側に取り付けられているのは何だろうか。下は元2200形の5707のもので、富士急入線後に2220形からの廃車発生品のFS316と履き替えたものである。 →FS316 その2へつづく
軸距:2000mm 車輪径:860mm
軸箱支持:アルストムリンク 枕ばね:コイルばね
写真:1996.6.16 河口湖 高橋一嘉
富士急5700形は小田急2200形、2300形、2220形、2320形のFM系4形式の譲渡車(写真先頭は元2220形の5717)。元2200・2300形は小田急時代と同じ直角カルダン駆動のFS203のまま入線したが、後に全車FS316に振り替えられた。 2006.7.21作成
小田急電車回顧 第3巻
小田急の忘れ得ぬ名優たちの姿をまとめた『小田急電車回顧』の第3巻が発売されました。今回はABF車2100形と、2200・2300・2220・2320形のFM系各形式を対象に、各系列とも登場時から小田急での晩年まで、各時代の姿を収録しています。ご購入はこちらから。
参考文献
「住友金属の台車14」鈴木光雄(『鉄道ピクトリアル№459』所収/1986年 電気車研究会)
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これまでに収録した小田急電鉄関連の台車
これまでに収録した富士急行関連の台車 NB-1 ND-112(ND-113) FS316