KD310A(T台車)
近鉄の狭軌線(南大阪線・吉野線)用特急車16400系のボルスタレス台車。長らく近畿車輛製のシュリーレン台車を使用してきた近鉄特急だが、1992年登場の22000系で採用された初のボルスタレス台車KD304から軸箱支持方式が積層ゴムブッシュ片側軸箱支持に変更された。この16400系は22000系の狭軌線版として1996年に登場したもので、台車はKD304をベースに狭軌線に合わせた仕様に変更したものを履く。KD304ではディスクブレーキを併用していたが、このKD310・310Aでは踏面ブレーキ(片押し)のみとなった。また、全電動車方式の22000系に対して16400系は1M1Tの2輌1ユニットのため、T台車の設定がある。
なお、写真は登場時のものだが、写真に見られるヨーダンパは後に撤去されている。先に紹介した東武鉄道100系のSS115とは逆の例ということになる。
軸距:2200mm 車輪径:860mm
軸箱支持:積層ゴムブッシュ片側軸箱支持 枕ばね:空気ばね(ボルスタレス)
写真:1996.5.17 天美車庫 RM
16000系、26000系“さくらライナー”の歴代吉野特急と並んだ16400系(手前)。
2005.11.15作成