鉄道ホビダス

2009年12月24日アーカイブ

クハ711-901

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耐寒・耐雪機能を備えた北海道初の国鉄在来線電車で、1M方式を採用した初の交流専用車。1967年(昭和42年)北海道電化に向け試作車2編成4両が製造され、先行して建設された手稲〜銭函間の試験線で、ED75 500とともに各種試験が実施された。クハ711-901+クモハ711-901(S-901編成)は汽車会社製で、側窓は2段式のユニット窓、客用扉は4枚折戸両開きで登場したが、量産化改造時に引き戸式に改造されている。制御方式は、電車で初めてサイリスタ位相制御が採用され、当時主流の抵抗制御方式とは異なり、ゆっくりではあるがスムーズに加速するのが特徴。量産車は、1M2Tの1ユニット3両編成とされ、S-901編成は、室蘭電化の際クモハを電動車扱いとし、追加製作したクハ711と3両編成に統一された。晩年、快速エアポートや旧塗装で函館本線電化30周年号として運転され花道を飾り、老朽化により1999年までに運用を終了した。現在JR苗穂工場に留置されている。 '97.4 苗穂-白石 P:佐々木裕治

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