鉄道ホビダス

2005年12月21日アーカイブ

西武鉄道 ト239

西武ト239.JPG
西武鉄道ト31形239。小田急や相模鉄道と共に、西武鉄道もまた、砂利輸送のための無蓋車(10トン積のト、15トン積のトム )保有率が高かった。大正初年製造のト31形(写真)はトとしては最大勢力を誇った形式で、池袋線、新宿線は勿論、最盛期は砂利輸送のドル箱路線であった多摩川線など、全ての貨物列車運転線区で姿を見ることが出来た無蓋車である。しかし古い時代の生まれゆえに老朽化も著しく、廃車は積極的に進められた。一方この形式は、戦後の一時期実施された糞尿輸送の木製タンク車に改造されたり、自社所沢工場製の有蓋緩急車ワフ1形の種車となったりと、話題も多い。現役として最後まで残ったのは多摩川線の是政駅にワフと共に待機していた保線用の4輌であるが、これもいつしか姿を消した。余談ながらかつて保谷の職員養成所構内には、電気機関車E11形、蒸気機関車5号と共に、2輌のト31形が保存? されていた時期があるが、これも知らぬ間に姿を消してしまった。'73年頃 是政 P:滝澤隆久

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