鉄道ホビダス

2005年12月 1日アーカイブ

西武E52

西武ED12.JPG
西武鉄道E51形52。東海道本線の電化に際して、当時の鉄道省は、欧米諸外国から様々な電気機関車を輸入して試用→使用した。スイスのブラウンボベリィから2輌が輸入された1020形(1928年にED12形に形式変更)もそのひとつで、欧州型を髣髴とさせる特徴的なスタイルと複雑な構造とを特徴とする機関車であった。主に東海道本線、横須賀線の貨物列車牽引に使用されたが、複雑な構造が災いして戦後1948年1949年に2輌が相次いで廃車。幸いにも1950年に西武鉄道がこれを引き取ることとなり、大宮工場で軸重軽減工事、外観の小改造を含む工事が実施されて入線。西武ではE51形51、52となって池袋線および新宿線の貨物列車牽引機として活躍した。E51は1976年に動輪のスポークに亀裂が入って休車、そして廃車。残ったE52のみが孤軍奮闘を見せたが、これも1986年に廃車。ただし幸いにも、西武に余生を送った旧国鉄のED電機と共に横瀬の車輌基地に保存されているのは喜ばしい。1969.4.26 所沢 P:笹本健次

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