電車としては国鉄最大の製造輌数を誇る103系の中の8輌。この編成はもとは総武緩行線にいた先頭車が非ATC車の編成であり、2000年に武蔵野線へ転属。E38編成となった。この編成は先頭車が高運転台車両で数少ない非ATC車(1980年代製)であったこと等から武蔵野線の103系の中でも注目を集めた。しかし、武蔵野線に山手線で置き換えられた205系がVVVFインバーター化・5000番代に改造され投入された、この編成は2005年6月25日に三鷹電車区75周年イベントの記念列車として最後の花道を飾った。その後も7月まで運用に入り、2005年7月末に除籍された。除籍後はそのまま廃車・解体かと思われたが、207系の塗装変更などで車輌不足となってしまったJR西日本に売却され、先頭車は広島で2010年まで、中間車は阪和線や大阪環状線などで2011年まで活躍した。 '05.6.25 三鷹電車区(三鷹電車区75周年記念イベントで撮影) P: 斎藤義政