1966年11月と1967年12月に京都伊勢志摩直通用特急車 モ18200+ク18300 2連5本が登場した。建築限界が狭く600Vの橿原線に乗り入れるため、長さ18,640mm幅2,670mmの600V/1500V複電圧車となっている。主電動機は大出力180kWを初採用、後に近鉄特急車の標準となった。密度の高い電装走行機器廻りに対し車内設備はやや貧弱で座席はシートピッチ930mmの転換クロスシートであった。橿原線の建築限界が解消された1973年9月からは京都伊勢志摩直通特急に通常の特急車が進出、アコモの劣る18200系は1989年9月、団体専用車「あおぞらⅡ」4連2本・2連1本に改造、20100系「あおぞら」を置き換えた。2005年12月、12200系を改造した15200系にその任を譲り老朽化した18200系は廃車となった。 '78.3 近畿日本鉄道 山田線 松阪 P:楢井勝行