鉄道ホビダス

2008年6月 6日アーカイブ

東武鉄道 5700系

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1951年(昭和26年)に浅草から日光への新型特急電車として就役以来、40年近く経過してもなお、12輌全車が往年の姿を色濃く残して活躍していた事が特筆される。運用面では、多客臨として快速急行「だいや96号」(有料)等で活躍し、また林間学校や成田山参拝等の波動輸送用車輌として、野田線や伊勢崎線等へも時折足を伸ばしていた。平成2年7月には新型特急スペーシア100系就役に伴い「懐かしの5700系と新特急スペーシア体験ツアー」が東武トラベル主催で行われた。ツアー客は東武博物館見学の後、東向島から東武日光まで豪快な釣掛サウンドの山登りを堪能し、帰路は就役間もない100系スペーシアの乗り心地を楽しんだ。添付写真は返却回送(東武日光→北春日部)にレプリカヘッドマーク「けごん」をつけた(下今市まで)雄姿である。翌平成3年3月には鉄道友の会から、エバーグリーン賞を授与されたが、寄る年並みには勝てず、同年7月20日にさよなら運転を行い、その役目を1800系改造の300系や350系に譲り、営業運転を終了した。最末期は、貴重な釣掛特急電車の残党としてファンの間で非常に注目され、GWなどの多客期には沿線に多くのファンが乗車し、またカメラを構えてその姿を記録に残した。現在も5701F2輌が東武動物公園駅構内でカバーをかけられて現存するがそのコンディションの悪化が危惧されている。 '90.7.29 東武鉄道日光線 東武日光-上今市 P:冥賀秀親

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