キハ141・142は、札沼線(学園都市線)の輸送力増強用として、JR北海道が函館本線の電車化で余剰になったオハフ51形を改造して製作された。塗装は灰色の地色にコーポレートカラーのもえぎ色を配し、客車から改造された気動車のためPDCと呼ばれている。軽量な50系客車に、直列6気筒ディーゼル機関 DMF13H(250PS/2,000rpm)の
駆動用エンジンを組合せ、キハ141には1基、キハ142には2基搭載し、台車はコイルバネ式のDT22系でキハ56系からの廃車発生品が使用されている。キハ141とキハ142は同一番号の車両を連結し、キハ141は札幌方、キハ142は石狩当別方を向いていた。キハ142-1はオハフ5145を、キハ141-1はオハフ5144を1990年2月JR釧路工場で改造された試作車で、1992年8月JR苗穂工場で量産化改造が実施された。キハ141系は、その後キハ143・キサハ144の形式が加わり総数44両となった。キハ142-1は老朽化のためキハ141-1とともに2005年3月廃車された。 '91.10 苗穂運転所 P: 佐々木裕治