鹿児島本線の熊本-鹿児島間電化開業用として、20系客車や10000系貨車を牽引するための装備を持つことから1000番代として開発された。外観は(ED76の)基本番代と大差はないものの、位置づけとしてはED73 1000やED75 300の後継機にあたり、電磁ブレーキ指令装置&応速度編成増圧ブレーキ装置・供給空気だめ圧力保持装置・元だめ管引通し構造・編成との連絡電話装置などを備える。客車列車の減少に伴い、輌数は漸次減少していった。最後まで残存した定期運用は寝台特急「富士・はやぶさ」であったが、2009年3月14日のダイヤ改正で同列車が廃止され、定期運用が消滅した。余談ながら、北海道向けの500番代機は貫通扉を持ち、外観はむしろED75に近似する。 '83.7.29 門司 P:熊谷孝志