クモハ101は国鉄101系の中の、主制御器を搭載する奇数向きの制御電動車である。3号車は昭和33年3月モハ90515として近畿車両で落成した33年度本予算車で、三鷹電車区に新製配置された後、翌年武蔵小金井電車区へ転属となり、最後まで中央快速線および青梅・五日市線系統の路線から外に出ることはなかった。量産車ではあるものの、この車輌の属する初期車は乗務員室仕切窓が大型で、テールランプは乗務員室側から電球を交換する埋込式となっており、後期車とは外観上ことなっている。また、4号車は廃車になるまでシングルワイパーのままであり、比較的登場時の姿を保っていた。 '82.8 中央本線 東小金井 P:前 直也