東急が戦後最後に製造した吊掛式電車。車体の軽量化や当時の新型台車などを一応装備してはいるが、翌年に登場した画期的高性能車、デハ5000系に比べて、極めて見劣りする存在となったものの吊掛車の中ではピカイチの存在で、特に製造当初からノーシル・ノーヘッダー、張り上げ屋根は東急の吊掛車では唯一の存在で、特に側面の上部窓はHゴム(いわゆるバス窓)という際立った存在で、5000系に伍して東横線に活躍した。ステンレスカーの増備に伴い目蒲線に転属、撮影当時は側面ドアをいわゆる監獄窓に改造されてはいたが、比較的原型を保っていた。この後ヘッドライトを下部二灯化やバス窓もアルミサッシの通常型に改造されたが、十和田観光電鉄に譲渡、数年前まで活躍した。 '74.7 目蒲線 奥沢 P:永野晴樹
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