'80年暮以降、7800系更新増備車として登場。前年の5000系と異なり冷房搭載、HSC制動化等が変更点。性能、制御方式は変わらずの吊掛駆動車で機器的には充分使用可能で、首都圏大手最後の「吊掛駆動・車内床板張電車」の汚名払拭の目的も。編成は4輌(5050形)、2輌(5550形)の二形態。車体は8000系コピーだが、BL-MG、側扉に戸挟み検知装置等チョッピリ新車並みに。登場時は全線で活躍も一旦、野田線に集中配置。後3000系列全廃により本線の各支線系統を中心に活躍。吊掛駆動の機器老朽化が目立ち保守に難渋することから廃車が始まり、'06年暮れに定期運用離脱、後'07年2月までに全廃、形式消滅。 ’87.10.25 伊勢崎線 和戸〜東武動物公園 P:梶村昭仁
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東武鉄道 5050系
蒸機晩年、大半のC57四次型は北海道と九州の配属で、本州ではC57 190とC57 198の2輌のみが活躍していた。190号機は集煙装置が装備されていたことがある関係で煙突がカットされていたのに対して、198号機は重油タンクは搭載しているものの比較的美しいプロポーションを保ち人気があった。最晩年は亀山区でC57 110とともの紀勢本線・参宮線の旅客列車1往復を牽引していた。’73年9月に廃車となり、縁もゆかりもない千葉県君津市に保存されたが、荒廃が著しく、’03年7月、惜しくも解体されてしまった。 ’72.8 亀山機関区 P:安東大介
奈良電を吸収合併のあと、車輌限界が小さかった頃の京都線初代の特急車輌。旧奈良電の車輌を改造したもので、コイルバネ台車や車内設備など他線の特急に比べ見劣りするものでした。橿原神宮前発京都行き特急。 ’65.2.14 近鉄大和西大寺駅 南方 P:柿浦和敏
伊勢崎線快速用車輌の体質改善のために1964年に登場した2ドアセミクロスシート車。デッキなしの仕様ではあったが、ズラリと並ぶボックスシートは当時の国鉄急行型に相通ずる長距離用車輌の雰囲気があった。2連×22本=44輌が製造されたが、非冷房であったことなどが影響し1985年から1986年に掛けて全車が6050系に更新され、姿を消した。 写真は1980年、蒲生駅にて撮影。 左から、上り本線に快速浅草行6000系、中線に上りED5050型重連貨物列車、下り本線に78系準急と、懐かしい顔ぶれが並んでいる。今では、車輌はおろか駅の施設にも、その面影すら見当たらない。 ’80.8 伊勢崎線 蒲生 P:清水祥史
1970(昭和45)年に5000系の増備として阪急で初めて冷房を搭載した車輌としてデビューした5200系25輌が製造され神戸線で活躍した。その後、この冷房方式が標準となり、増備車輌や冷房改造の基本となったが、5200形自体は、ダクトを搭載する関係で屋根が少々深いのが特徴。パンタグラフがない車輌にクーラーが5基付いていたのも特徴で、大きな改造もなく、2000年に引退しましました。 '80.8 阪急電鉄神戸線 P:深山剛志
1959(昭和34)年から1964(昭和39)年に登場した修学旅行向けの団体専用電車。48輌が製造された。車輌限界の小さい中央東線にも入線することを想定し、屋根全体が低くなっている。座席は片側が3人掛けとなっている(客室両端は左右とも2人掛け)。153系とぼぼ同一仕様だが、台車はコイルバネとなっている。 撮影場所不詳(東海道本線品川と思われる) P:三宅二郎
大阪市電 3001号
1953年に登場したPCC車の大阪版。カルダンドライブ、電気ブレーキの高性能車3000号が試作された。その量産タイプ3001号。当時としては画期的な全面広告を車体に施した姿である。後ろに見えるのは通天閣の先端。しばしの休憩のあと、坂道を下って霞町に向かう。 ’68.2.18 あべの電停 P:柿浦和敏
名古屋鉄道 3800系
名鉄における第二次大戦後初の車輌。当時の旧運輸(=現・国交)省私鉄標準規格型車輌で'48〜'49・'54年71輌製造。小田急1910形、山陽820形等が兄弟車。登場時は旧名岐区間1,500V昇圧による東西直通運転開始のタイミングに当たりその象徴車輌に。2扉ロングシート。二段窓で性能はモ800形と変らず、間接自動加速式抵抗制御式。登場時ダークグリーンで後、ストロークリーム+赤帯を経てスカーレット化。'71年以降老朽、陳腐化の車体更新を兼ね7300系へ30輌更新。残った車輌は部分更新を経て扉間転換クロス化される等、優等からローカルまで汎用にこなす。更新後も戦後すぐの車輌で痛みが激しく、'90年までに全車引退、形式消滅した。 '87.8.20 名古屋本線 伊奈 P:梶村昭仁
営団(現:東京地下鉄)東西線中野開通時、中央緩行線と相互乗入用に'66〜'69年に56輌が登場。国鉄初オールアルミ合金車体採用。性能は103系ベース。地下線走行A-A基準化で前面貫通扉、前灯シールドビーム2灯化。行先幕は額中央に。通勤型初のエアサス(DT34/TR204)台車を採用。登場時アルミ地肌クリアラッカ仕上+ラインカラー(カナリヤ)帯だったが、車体の汚損が目立ち、後パールグレイ塗装に。6M1T=7輌で活躍。新形式クモハ300(M'c)形の偶数向制御電動車登場。後、長編成(10輌)化で車種変更(M→T化)も。JR化後AU712で冷改、ラインカラーがスカイブルー変更等、活躍。'05年後継車登場で引退、全廃。 '89.3.15 中野 P:梶村昭仁
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