フラノエクスプレスは、国鉄北海道総局が富良野プリンスホテルとタイアップして製作したジョイフルとレインで、1986年12月から札幌と富良野を結ぶ団体専用列車として運行を開始した。車両はキハ80系からの改造車で、キハ84 1+キハ83 1+キハ84 2の3輌からなり、中間車はハイデッカー仕様、先頭車には展望室が設けられた。翌年ラウンジカーキハ80 501が増結され、またこの年の夏には全日空とタイアップして正面の愛称表示をANAに変更、塗色も全日空の航空機と同じ色に変更し、全日空ツアー乗客向けの「ビッグスニーカートレイン」として運行された。さらに1990年1月には、キハ184 11を同色に塗色して編成に組み込み、その冬は5輌編成として需要増に対応した。その後もリゾート列車として運用されていたが、1998年に運用を離脱、2004年9月廃車された。2016年4月現在、先頭車1輌が苗穂工場に留置されている。 '90.4 函館本線 苗穂-白石 P:佐々木裕治