2001年3月、北陸特急の看板を681系683系「サンダーバード」に譲った485系「雷鳥」は大阪〜金沢の運転となり9輌編成になった。京キトA5編成は残存する「雷鳥」用485系の中でも特徴のある編成で、金沢方先頭車9号車はクハ489-702、8号車モハ488-211、7号車モハ489-26、自由席の6/5号車はAU12キノコ型クーラーのモハ484/485-90であった。雪の山並みを背景に夕暮れ迫る敦賀駅にパンダグラフを全器上げて入線する姿は国鉄特急全盛期を彷彿させてくれた。ダイヤ改正の度に本数を減らしていった「雷鳥」であったが、2010年3月には6輌編成に短縮され僅か1往復に減少、さらに2011年3月には廃止となった。京キトA5編成は2010年3月に定期運用を離れ団体列車等で運行された後、その秋に廃車となった。 '08.3.9 北陸本線 敦賀 P:楢井勝行