高校のころ通学に乗っていた南海上町線のモ101形です。ツーというホイッスルと足踏みベルを併用してまだ煉瓦舗装の残っていた阿倍野筋をBrill77E1を軋ませて堂々と走っていました。下部の救命ネットは現在の地下鉄に着けれは人身事故の救命率があがるのでは? 車内の天井を走っている紐を引っ張ると運転手に降車を知らせてくれました。中央扉は発車時外からガチャンと鍵がかかったので未だ手動だったのでしょうか? 車体外板の羽目板や窓の鎧戸、車内天井の太い梁とモニターから漏れる外光は、夜間のシャンデリア風白熱灯とともに佳き時代の風情でした。 '61年夏頃 大阪市阿倍野区姫松 P: 飯田 勝