飯田線本長篠駅から分かれていた田口線の開業に用意された昭和4年日本車両製の車輌で、当初はモハ101・102と称していた。形態的は豊川鉄道の増備車モハ30形と同型で、その後田口鉄道のモハ101・102は豊川鉄道の続番としてモ36・37に改番された。ただ田口鉄道の車両同士を連結した際、非常時に行き来ができるように、分からない程度ではあるが、貫通扉が設けてあった。昭和43年田口線廃止後は渥美線へ転じ、同線のモ1711・1712となった、両運転台を生かし、増結用に重宝されたが、1712は昭和62年に、1711は昭和63年のお別れ運転最後に現役を引退、暫くは高師駅構内に留置されていたが、平成4年正式に廃車された。 '85年頃 豊橋鉄道高師駅構内 P:田中健吉