1963年4月から1965年9月にかけて Tcク11500+Mcモ11400(奇)-Mc'モ11400(偶) 計42輌が新製された。(ク11500は12輌のみ)10100系や10400系(改造前)は125kWモーターで出力不足気味であったため本形式は145kWモーターに増強された。先頭車前面窓が助手席側も運転席側と同じ大きさになり大型電照式特急表示器と相俟って精悍な顔つきで人気を博した。1969年5月には不足するTcを増備した。既に12200系が登場していたため車体造作をク12300に準じリクライニングシート装備のク11520が3輌新製された。標準軌各路線にてノンストップ特急・甲特急・乙特急などに幅広く活躍した。後続の特急車輌に対し接客設備の見劣りが目立ってきたため1980年4月〜1982年12月に車体更新された。後継のACE22000系の登場に伴い1993年5月〜1997年3月に廃車された。 '78.3 近鉄山田線 松阪 P:楢井勝行