吊掛駆動自動方式の820形850形といった特急車を置き換えるべく製造された、山陽電鉄初の19m級高性能電車である。主として特急に充当することを目的としていたが、それと同時に次世代車輌のモデル的な役割も担っており、その形態は製造時によって大きく異なる。2000系はタイプⅠから、タイプⅥまであり、この2009はタイプⅡになるのだが、前面はタイプIと同一だが、前面窓は最後まで原形を保っていた2008・2009を含め、寸法は殆ど変更されずに終わっている。機器類の構成も基本的にタイプIと同一だが、主電動機は川崎製と同等の性能を備える三菱電機MB-3037-Aへ、制御器も改良型のKMC-102へ変更されている。また、台車はOK-15の実績を基に小改良したOK-15Aとなった。後に、2000系の機器・部品は現在の3000系に流用されている。 '78年 山陽電鉄本線 須磨 P:松本卓彦