京津線50形は1932年に4両、翌年にさらに4輌が増備された。66.7‰勾配に備えて1次車4輌は発電制動、2次車は路面電車では初の回生制動を装備した記念すべき車両。しかし1949年の四宮車庫火災で全車被災、被害の軽かった52、54号だけが復旧されて56、55号と改番された。新鋭80形の増備で1968年廃車。戦後間もなく車体更新で生まれた70形も前面ヘッダーがない等のマイナーチェンジはあるもののほぼ同じ形態で、やはり四宮車庫火災を唯一まぬかれた72号が寝屋川工場の入換機械として現存する。 '64.7 蹴上 P:小西和之