鉄道ホビダス

2007年10月 5日アーカイブ

南海電鉄モハ12001系

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1954(昭和29)年、南海本線の優等列車用に登場した。既に高性能車の幕開けの時代、カルダン駆動のオールMcのモハ11001形(貫通形4連2編成)と共に200馬力の吊掛け式モーターを用いたモハ12001 形とクハ12801形による2Mc2Tcの1編成、合計3編成によって南海本線の特急・急行列車に華々しくデビューした。12001系は吊掛け式とは言え、電気制動も装備、オール転換クロスシートのデラックスな車内、ライトグリーンにダークグリーンの帯を巻いた斬新な塗装など、さらにこれらの新車の登場により、特急列車は難波〜和歌山市間を60分にスピードアップも実現するなど、数々の話題を提供した。カルダン式の11001系は後に正面2枚窓、張り上げ屋根の11009系が増備され、5連化されるなど発展したが、吊掛け式の12001系は4連1編成のまま、いち早く表舞台から引退した。しかし戦前からの名車2001系4連とは共通運用が組めるので、南海本線の急行・準急・普通列車などに活躍を続けた。1500Vへの昇圧が具体化し、12001系は11001系のサハ11801形として昇圧までの間11001系の編成長大化に貢献し、最後のご奉公をした。いずれにしても近鉄の2250系と共に吊掛け電車時代の最後を飾る豪華電車のひとつであったことは紛れもない事実である。 南海本線西線 玉出─粉浜 P:永野晴樹

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