鉄道ホビダス

2006年11月アーカイブ

遠州鉄道 モハ34+クハ84

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浜松駅至近の新浜松〜西鹿島間約18km余の中小民鉄。全線単線12分ヘッドのフリークエンシーサービスを実施し利用者から「あかでん」の愛称で親まれる。この30系(モハ30形クハ80形)車両が1958年から新製・機器流用含め1980年まで製造。写真は1962年新製で当初はミュージックホーンを搭載(後撤去)。吊掛駆動ロングシートとはいえ2輌で1輌に見える広幅全周ホロ等、この時期の中小民鉄の中では豪華車輌であった。この編成1989年まで活躍。冷改されず新車と代替消滅した。 ’85.8.14 西鹿島線 旧遠鉄浜松〜旧遠州浜松(信) P:梶村昭仁

クモニ13

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戦前の省電としては最後に新製した17m電車である。片運転台のモハ33は当初2輌のみの新製であったが両運転台のモハ34は大量に製造、戦後4輌のみが後のクモハ12 0番台となり残され、また一部は片運化され、モハ33、後のクモハ11 300番台となったのを除き荷物電車に改造した。荷物電車として首都圏の国電区間に活躍、一時期は横須賀線の70系の先頭にもつながれていたこともある。初期のタイプは正面左側の窓が一枚窓の好ましいスタイルで、このタイプは後の初期の20m車モハ40系にも引き継がれた戦前省電過渡期の電車と言える。現在なお1輌が保管されている。 ’76.1 新宿 P:永野晴樹

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「山陽電車」のかつての神戸の始発駅は国鉄兵庫駅のすぐ北側にありました。発車した電車は次の西代駅までの間、がらんとした道路の真ん中をしずしずと進みます。横を走る神戸市バスや背後の町並み、交通量の少なさがなんとものどかな雰囲気を醸し出しています。現在はこの区間、地下にもぐって神戸高速鉄道となっています。この2000系は鋼製車、アルミ車、ステンレス車…と同じ形式ながら違った素材の『異母兄弟』のような不思議な存在でした。 ’63.2.23 電鉄兵庫付近の併用軌道 P:柿浦和敏

近鉄2200新

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戦前のわが国を代表する歴史的名車、2200系であるが、昭和16年当時の世相を反映して、紀元2600年の伊勢参り用に増備した張り上げ屋根、2扉ながらドアを内側に寄せドア間を転換クロスシートにした。当時、大阪線を狭軌にする案もあり、狭軌用の200馬力モーターを用いたため、車高が若干高くなっている。写真の2231は戦後いち早く特急に整備されヘッドライトも埋め込み式に改造されている。両運転台車のパンタグラフの反対側の窓のない所はトイレである。ただし、先頭に用いる場合はトイレは閉鎖されていた。公称最高速度110㎞/hだがスピードメーターがない時代、私の速度測定では130㎞/hくらいは出ていたようである。 ’66.8 近鉄大阪線 河内国分-関谷 P:永野晴樹

名古屋鉄道 7500系

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1963年にパノラマカー7000系をベースに低重心化と高性能化を進めた車輌として登場、複巻電動機を採用し高加速・高速度を高めた車両として登場した。外観はパノラマカー7000系にそっくりだが、低重心化したために2階の運転室がやや飛び出している。また、制御装置が在来車と異なるため名鉄では珍しく他系列との運用はなかった。低重心のため床面が在来車より低く、バリアフリー化のホーム嵩上げを行う際に指針から外れてしまい、機器が1030系当に転用され、廃車になった。 ’03.10 名古屋本線 金山 P:深山剛志

オハ24形700番代(オハ24 705)

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寝台列車需要の巻返しを狙って85〜86年に14系寝台車から5輌改造、定員外のフリーラウンジスペースとしロビーカーと呼ばれた。車内はソファー・回転チェア・カウンターも設置され当初は軽食販売も行われた。種車はオシ14、オハネ14形で番号により窓配置が異る。写真の-705はオハネ14 2から改造。85年「はやぶさ」86年「富士」へ連結JR化後も活躍。05年同列車14系化で運用消滅した。 ’88.2.4 東京 P:梶村昭仁

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東山線用で東山公園-星ヶ丘間延伸時に登場。先頭300形中間800形と称す。67〜75年に19編成114輌が登場。先頭車は65年開業の名城線1000形の字幕部を省いたサッパリとしたスタイル。冷房化と後継車増備で92年から廃車が始まり、残存3編成が2000年4月に消滅した。写真は行先札が大型化された晩年で、この最終編成(337〜338)がさよなら黄電メモリアル号として有終の美を飾った。 東山線 本郷-上社 P:梶村昭仁

東武鉄道 モハ5703

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モハ・クハ2輌固定編成、特急用のロマンスカーとして、昭和26年と28年に各々3編成ずつ12輌が作られた。A・B・Cの3つのタイプの編成があり、A編成はモハ5700・クハ700形で非貫通型湘南顔の大きな二枚窓、B編成は5710・710形と呼ばれ、貫通式の半流線型、C編成は5270・720形と呼ばれB編成と同車体のものに東芝製の直角カルダンを搭載したもの。後にA編成は貫通式半流線型に改造、C編成もカルダンモーターが不調で吊掛式に改造、3タイプの特徴がなくなったため、形式はモハ5700・クハ700形に統一された。1991(平成3)年7月、運用を離脱。写真は模型のような急カーブの浅草駅を出発する1027レ、臨急「おじか1号」。 ’77.1.1 浅草 P:宮村昭男

モハ62000

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1974(昭和49)年に登場した、「アコモ改造車」。73系に111系そっくりの新性能車の車体を載せたもの。下回りは旧型そのままで、パンタグラフはPS13、車体の裾のRがやや異なる。 ’76.8.28 東海道本線 富士 P:原 将人

101系

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「悪名」高い千葉局の海水浴臨でも、最悪級の101系の快速さざなみです。トイレもない通勤型でしたが、それでも車内検札が出来ないくらい、いつもギュー、ギュー詰めでした。「さざなみ」の愛称は、のちに特急に召し上げられ、新鋭183系化されましたが、遜色快速は青い海と名前を変えて、再び両国-館山間を走りました。晴れて113系となったのは、総武快速線が開業してからです。ちなみに、行き先の「飯田橋」はエラーではなく、本当です。 ’69.8 木更津-巖根 P:金子正明

高松琴平電鉄 62

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元・京浜電気鉄の木造電動車デ37(1913年製)。戦後運輸省の63形を大手私鉄を中心に割当てた。東急も割当をうけその見返りとして、1948年に7輌高松琴平電鉄に供出、譲渡、4輌が電装され60形となった。その後62は1953年に車体を10000形の小型版のような新造し更新。ただしこの時は前面は2枚窓で、1981年に貫通路つきに改造された、写真は改造直後で改造したことを知らず初めて目撃してびっくりした記憶がある。 ’82.8 瓦町 P:深山剛志

秩父鉄道300系

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1959(昭和34)年に日本車輌で製造された秩父鉄道の自社発注車。カルダン駆動、2扉、クロスシート。3輌編成2本が急行「秩父路」などに活躍したが、’92年165系改造の3000系導入を機に引退。 ’88.3.20 秩父鉄道 浦山口─武州中川 P:田中一弘

名古屋鉄道 3730系

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1964年に登場した鋼体化HL車。タネ車は旧愛電旧3200・旧3300系、旧知多910系等の半鋼製車輌からの機器流用を図り、まだまだ使える旧車体もTc化等で輸送力増強に貢献。17m級2扉車ながら1400mm幅の両開式を採用。当初ロングシートで製造されるも一部が転換クロス化されたり後に1500V化された瀬戸線転用時に再度ロング化されたりA-A基準化など目まぐるしい変遷の上、瀬戸線に集結した仲間が1996年まで活躍。本線系6000系などと交替し引退、形式消滅となった。 ’88.8.25 名古屋鉄道 瀬戸線 瀬戸市役所前-尾張瀬戸 P:梶村昭仁

マヤ34 2501

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マヤ34は1959(昭和34)年から1981(昭和56)年にかけて10輌製造された軌道検測用客車。車体は10系客車と構造的には似かよったものとなっているが、車体長は17m。マヤ34 2501は1967(昭和42)年マヤ34 1に耐寒装備を施し北海道用としたもの。この車輌のみJRに引き継がれず廃車となった。旭川駅富良野線のホームから撮影。 ’86.6 P:徳田 潤

神戸電鉄デ300形

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300系は神戸電鉄初の高性能車で1960(昭和35)年に登場。当初は2扉転換クロスシートのデ300形2連2本が製造された。同鉄道は通勤路線として発展したため、基本性能は同じでロングシート貫通型のデ310形にモデルチェンジ、以降はデ310形が増備された。その後300形も3扉ロングシートに改造された。1994(平成6)年に引退。 ’82.8 長田 P:深山剛志

高松琴平電鉄 10000形

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1952(昭和27)年に日立製作所笠戸工場で1編成2輌が製造された琴電の自社発注車で、当初は「こんぴら号」という愛称で運転された。当時の地方鉄道の車輌としては画期的な多段式制御器・発電ブレーキ、電磁直通ブレーキを搭載し、さらにワンハンドルマスコンを搭載していたが台車はなぜか営団の払い下げだった。(ただしモーターは新製)。一時はクロスシートになったが末期はロングシートに戻った。'86年に廃車。 ’82.8 高松琴平電鉄 仏生山 P:深山剛志

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