鉄道ホビダス

2006年5月29日アーカイブ

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いわゆる南海タイプの凸電として有名な電気機関車。このタイプのルーツは大阪高野鉄道が国産の電気機関車としては日本で最初に製造したことに始まる。詳細は省くが、戦後の南海タイプの凸電はED5105形とED5120形が戦前の面影を残す電気機関車であった。これらの電気機関車は電車用のモーターを流用するなど貨物用としては見かけによらず、高速性能(当時の国鉄貨物列車の最高速度は65km/h)に合わせ、南海本線や高野線の優等列車の合間をぬって、かなりの速度で走っていた。写真は南海本線経由天王寺行きの貨物であるが、南海独特の緩急車「ワブ」1輌のみの列車である。1500Vの昇圧を控え、大阪口の貨物輸送の末期の姿である。戦前型の電気機関車のうち、同系のED5120形tの1輌は三重県の国見鉱山専用線に払い下げて、1992年まで活躍した。ED5105形とED5120形の違いは側面の窓の数が異なる。なお南海のパンタグラフは一見PS13のように見えるが、三菱の大型パンタグラフのタスキを横方向に戦後改造したもので、模型化には注意を要する。 南海本線 岸里─玉出 '71.3 P:永野晴樹

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