185系

鉄道投稿情報局

引退が発表された和田岬線103系の車内に掲げられていた感謝の辞

JR西日本 2023.03.02

石田圭一(大阪府)

折り返しの列車が発車しても、通勤客の列の最後はホームを移動中だった。

感謝の言葉と和田岬線の簡易年表が記されたJR西日本の車内広告。

和田岬線の歴史はコンビニの壁面にも掲げられている。

‘23.3.1 山陽本線(和田岬線) 和田岬(3点共)

「使用停止中」として封印されている運転席の行先指令器。

‘23.3.1 山陽本線(和田岬線) 兵庫

  2023年3月18日にラストランで引退が発表された和田岬線103系、3月1日からは記念ヘッドマークが掲出されて運用されている。

 和田岬線(通称・正確には山陽本線の支線)は、周辺工場の通勤需要に特化した路線であり、朝、527M(和田岬駅7:42着)の折り返し528M(和田岬駅7:47発)が出発しても、降車した列の最後はホームを移動中だった。これは降車客が多いことに加えて、工場へは駅を出た後に横断歩道を渡る必要があるため、流れが止まることも要因である。

 528Mを見送った後、次の列車に乗車するため混雑を避けてホームを兵庫駅方へ移動し列車を待った。列車が到着して多くの利用者が降車、人波が途切れたところで乗車したら、椅子は全部埋まっていた。どうやら着席していた利用者は、ホームが空くのを待ってから降車していた。

 乗車して車内を見ると、広告が吊られているのを発見した。和田岬線は車内広告が一切無いことで有名だが、今回、吊るし広告に記されていた内容は、JR西日本から103系への感謝の言葉と和田岬線の簡易年表だった。和田岬線の歴史は、和田岬駅駅舎跡で、営業しているコンビニの壁面にも掲げられているので、こちらも一見の価値あり。

 余談になるが、ヘッドマークを撮影していた際に運転席を覗いたら、目に付いたのが封印された「行先指令器」。興味が沸いた方は運転席を覗いてみてはいかがだろうか。

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画像:JR西日本プレスリリースより

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