大久保広樹
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クモヤ143-52に押され、検修庫へと向かうEF64 1030。連結面の前照灯が点灯しているのがわかる。
‘25.2.15 長野総合車両センター
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湘南色で稼働を続けるクモヤ143-52。岡山に残っていた編成も引退し、しなの鉄道のS3編成も運用に就かない今月は、湘南色の115系が見られない1ヶ月となる。このクモヤ143-52だけがただ一人、春めいた陽気の向こうに伝統の色を伝え続けていた。
‘25.2.16 長野総合車両センター
2025年2月15日の13:52頃、12日にE217系Y-129編成の配給列車を牽引してきたEF64 1030が、クモヤ143-52によって留置線から検修庫へ入換された。長岡所属の同機は1月27日にもE217系Y-33編成の配給列車を牽引して長野にやってきたが、その後は長岡へ戻ることなく田端に回送され、今回再び長野を訪れることとなった。
結局、EF64 1030は、12月21日の「カシオペア紀行 甲府行」を前に長岡を出発して以来、E217系・EF65の配給列車を牽引して田端から長野までを計5往復している。まるで田端(尾久)常駐機のような活躍である。
また、車籍を持たないクモヤ143-52だが、岡山の湘南色115系が引退し、しなの鉄道S3編成も今月は運用予定がない中、静かに湘南色で稼働を続け、伝統を継承している。
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P:大久保広樹
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