冬季の大雪に備えDE15 1504が北陸本線で試運転

宮島昌之（石川県）

初日の往路、列車退避のため美川駅中線に到着したDE15 1504。

‘23.11.1　北陸本線 美川

2日目の復路、犀川橋梁を渡るDE15 1504。三セク転換後、このDE15の光景はもう見れないのだろうか？

‘23.11.2　北陸本線 西金沢～金沢

　2023年11月に入り、金沢総合車両所富山支所に所属するDE15 1504が、北陸本線の金沢～南福井間で試運転を行った。間もなく到来する冬季に向け、大雪などに備えた排雪業務の訓練のためと思われる。

　使用車両は例年同所属のDE15 1532が表舞台に出ていたのだが、今回は既報の大規模検査を受けて間もない、綺麗な外観のDE15 1504が使用された。

　試運転は1日が金沢～南福井間（往路）で、翌2日は南福井～金沢間（復路）で行われ、また出区前点検の模様を地元の報道各社に公開、1日は金沢総合車両所運用検修センターで、2日には福井地域鉄道部福井運転センターでそれぞれ行われた。これらは例年、地元テレビのニュースや地方紙などで、「冬到来に備える話題」の一題として報じられている。

　ところが今年は異例で、石川県内のテレビ局のニュースでは話題を報じていない模様で、テレビでNHK金沢放送局や北陸朝日放送のニュースを見たり、他の局でもWebニュースを拝見したが、ラッセル車試運転の話題は報じていなかった。

　現場にテレビ局の取材班が入ったのか否かは不明だが、先日県内の某自治体の不正問題が明らかになり連日詳細に報じていて、枠が無かった可能性もあるが、新聞地方紙では例年通り報じられており何か異様である。

　一方で、翌2日の福井県ではテレビニュースでも報じられており差が生じている。

　最後に、来春の北陸新幹線敦賀延伸開業にともない、北陸本線の金沢～敦賀間はJR西日本からIRいしかわ鉄道とハピライン福井に移管される。今冬はJR西日本として最後の排雪業務を担うこととなるが、三セク転換後はメインとなるラッセル車がどの車両になるのか気になるところだ。

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P：宮島昌之