大久保広樹(長野県)
東日本最後の国鉄特急形電車185系を、構内入換用に残るクモヤ143-52が出迎えた。
‘23.7.23 長野総合車両センター
2023年7月22~23日、JR東日本びゅうツーリズム&セールス主催の「夜行列車『185系』 長野行き」ツアーが実施され、大宮総合車両センター所属の185系B6編成を使用した団臨が、新宿→長野間で運転された。
この運転後、一旦長野総合車両センターに入線している際に、構内入換用の湘南色クモヤ143-52が留置線に姿を見せたため、ほぼ同世代の国鉄型185系B6編成との顔合せが実現した。この撮影後の18時過ぎ、185系B6編成は長野駅に向け同センターを後にした。
クモヤ143-52については、JR東日本長野支社から、「けん引機を使用した運転体験」をこの夏、初めて開催し、同車が使用されると報じられている。これは、同センター敷地内の片道約260mを運転することができるほか、車内の写真撮影などが体験できるという内容で、2023年8月11・12日に各日3回開催される。
決して若くはない“国鉄”を伝える両車達であるが、引退のその日まで、国鉄を懐かしむ世代には“名シーンの再現”を、何より若い世代の皆さんには“夏の思い出”を創出してくれるよう、エールを送りたい。
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(プレスリリースより)
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P:尾名高大蔵
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