185系

鉄道投稿情報局

【今なお残る鉄道連絡船】宮島へはJR西日本で!

JR西日本 2023.03.31

植松 繁(香川県)

船体は前後対称。折り返し運航もスムーズだ。

‘23.3.22 広島県廿日市市 宮島口桟橋

JR西日本宮島フェリーの船内には転換クロスシートが並んでいる。

‘23.3.22 JR西日本宮島フェリー船内にて

 「一本列島」をキャッチフレーズに青函トンネルと瀬戸大橋が開業して今年で35年になる。それらと引き換えに青函連絡船と宇高連絡船は廃止された。もう日本国内には鉄道連絡船はないかと思いきや、令和の今も輸送の大動脈として活躍している航路がある。それが、JR西日本宮島フェリーだ。

 帰省していた次女が宮島へ行きたいとのことで、ちょうど休みがとれた長女と岩国錦帯橋空港で合流し、一路宮島へ。桟橋近くのお店で穴子や牡蠣をいただき、船に乗ろうとすると2つの長蛇の列。海外からの旅行客とおぼしき姿がかなりの割合で確認できる。しかし、大丈夫。宮島航路は、JR西日本宮島フェリーと宮島松大汽船のダブルトラックだ。しかも、ともに通常期は15分ヘッド(多客期は10分ヘッド)で頻発している。1便見送って、次便に乗船。行きは海に浮かぶ大鳥居を間近に望むことができるJRフェリーを、そして、帰りは乗り比べをするために松大汽船に乗船した。

 船は、短時間で折り返し運航するために操舵室が前後2か所あり、前後対称になっている。また、JRの船内は転換クロスシートが設置されており、短時間の航海でも快適に移動できる。幼い頃、幾度となく乗船した宇高連絡船。多くの乗船客でにぎわった船内、乗り換えのために下船20分前から並んで宇野線快速まで駆けたこと…。シートに体を沈めながら、ふとそんなことが走馬灯のように脳裏をよぎった。

関連記事
元青函連絡船”羊蹄丸” 最後の航海

2012_07_10_uda_akira001.jpg

P:宇田 映

鉄道投稿情報局


事業者別
月別アーカイブ
  • このエントリーをはてなブックマークに追加