松沼 猛(東京都)
ELの補機なしで客車3両を牽くC10 8。運転再開初日の12月16日は日章旗も掲出。
‘22.12.16 大井川鐵道大井川本線 福用〜大和田
家山で折り返した上り列車では、機関車が逆向きで先頭に立つ。ある意味これも貴重なシーン。
‘22.12.16 大井川鐵道大井川本線 家山〜大和田
2022年12月16日、金谷~家山間で運転を再開した大井川鐵道大井川本線。同線の名物列車である「SL急行かわね路号」も、久しぶりに運転再開となった。というのも、豪雨による路線寸断以前から蒸機の検査や修理が重なり、ELによる代走がしばらく続いていたのだ。
先頭に立つのは、静態も含めて唯一のC10形保存機であるC10 8。同機の修復・検査が完了したことで、「SL急行かわね路号」の復活となった。同機は再塗装も施されて非常に美しい姿となっており、また4枚のナンバープレートがいずれも形式入りのものに交換されている。
運転区間は新金谷~家山間で、「トーマス号」と異なり家山での降車は当然可能。当面は1日1往復の設定だ。家山駅にはターンテーブルがないため、上り列車は機回しの上でバック運転となる。かつての「SL急行かわね路号」では当たり前の姿だったが、2011年の千頭駅ターンテーブル設置後は基本的に両方向の列車が正向き運転となっていたため、少々風変わりな運転を見るチャンスとも言える。
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