小原正裕(兵庫県)
クハ204-36が京都方の先頭のNE402編成は、JR西日本の205系で唯一の日本車両製である(他の0番代3編成は川崎重工製、1000番代は全編成近畿車両製)。
‘22.9.8 奈良線 宇治
体質改善工事工事を受け、新製時とは若干異なる車内。
‘22.9.8 205系NE402編成クハ205-36の車内
JR東日本・東北本線(宇都宮線)の宇都宮~黒磯間を中心に活躍していた205系6000番代が2022年3月のダイヤ改正で定期運用を離脱したため、これで205系0番代の「原形顔」で残るのはJR西日本の吹田総合車両所奈良支所所属の4連4本のみとなった(富士急行譲渡車を除く)。
この0番代は、現役の全車が国鉄時代の1986年製で、当初は東海道・山陽緩行線に7両編成で投入された。今年で製造後36年目となる。2010年代に体質改善工事を受けてリニューアルされ、2018年に4連化の上、奈良支所に転入した。ラインカラーは、それまで阪和線で6連で運用されていたときの青帯のままで、前面の青帯下と乗務員室扉に橙色の細帯(1000番代との最高速度の違いを識別するため)が入っている。
【編集部追記】JR西日本の205系は、国鉄時代に投入された東海道・山陽緩行線用の0番代7連4本と、JR移行後に阪和線に投入された1000番代4連5本のみ。0番代は、その後阪和線(6・8連に組み替え)→東海道・山陽緩行線(7連に復元)→阪和線(6連化、サハは廃車)→奈良線(4連化、モハ1ユニットを廃車)という変遷を辿り、今は1000番代と同所属となっている。
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