宮島昌之(石川県)
「万葉線開通70年」を記念したマークがあしらわれた”アイトラム”。
‘17.7.8 万葉線高岡軌道線 新吉久
記念マークのデザイン。シール式で運転席下の進行方向左側に掲出されている。
‘17.7.8 万葉線高岡軌道線 新吉久
新吉久電停では越ノ潟方面乗降場を嵩上げホーム(安全島)に更新。
‘17.7.8 万葉線高岡軌道線 新吉久
1948(昭和23)年に富山地方鉄道伏木線として地鉄高岡~伏木港間が開業してから今年で70年目を迎えた万葉線では、7月8日よりMLRV1000形”アイトラム”に「万葉線開通70年記念マーク」が掲出されている。
これは「万葉線を活かす『交通まちづくり』事業まちづくり実行委員会(RACDA高岡ほか)」が企画したもので、記念マークには笑顔の運転士をあしらった70の数字や、円を描く軌道を走る”アイトラム”などが描かれている。
初日には記念マークを掲出したMLRV1005を使用した記念臨時列車が運転され、高岡駅電停では関係者ら臨席のもと「万葉線開通70年記念マーク車運行発車式」が執り行われた。式ではデザインを担当した富山大学芸術文化学部の学生による記念マークの解説や、地元園児によるダンス披露、園児お手製の「安全運行祈念レイ(首飾り)」が運転士らに贈られた。
この記念マークは、”アイトラム”5編成(”ドラえもんトラム”を除く)を対象に、運転席の進行方向左側(前後合わせて2ヶ所)に掲出されている。なお、掲出期間は10月15日までの予定である。
また、同線新吉久電停では、越ノ潟方面(下り)の乗降場を嵩上げしてホーム(安全島)が設けられ、7月3日に供用が開始された。
車輌交換が可能な同電停は、車道の中央部に相対式の乗降場が設けられているが、これまでは路面にペイントで示した簡易なものであったため、利用客が乗用車にはねられる事故が発生するなど、安全対策が課題となっていた。
なお、地元報道によると、高岡駅方面(上り)の乗降場は住宅地に接するため拡幅が難しく、今後もペイント式のものが使用されるとのことである。