大森瑛人
京葉線を運行して早31年。安房鴨川を目指す特急「わかしお3号」。
‘24.3.9 京葉線 葛西臨海公園
物井~佐倉の広々とした田園地帯を行く特急「しおさい10号」。
‘24.3.9 総武本線 佐倉~物井
東金線と二股に分かれる大網に到着する「わかしお11号」。
‘24.3.9 外房線 大網
特急「しおさい」終着銚子駅で209系と顔を並べる255系(右)。
‘23.9.17 総武本線 銚子 P:大森岳人
〔参考画像〕中央本線を特急「ビューかいじ192号」で運行。勾配を下る。
‘96.10.13 中央本線 四方津~上野原 P:大森岳人
〔参考画像〕豊田のS字カーブを行く特急「ビューかいじ193号」。
‘97.9.27 中央本線 豊田~八王子 P:大森岳人
特急「わかしお4号」で東京到着後、蘇我・幕張へ戻るE257系500番代10両編成。
‘24.3.9 京葉線 葛西臨海公園
上総一ノ宮に到着する安房鴨川からの「わかしお16号」の6号車~10号車。
東京方に1号車~5号車を増結する。
上総一ノ宮駅構内を入替えする「わかしお18号」増結用編成。
「わかしお18号」増結シーン。こちらも見納めとなる。
‘24.3.9 外房線 上総一ノ宮(4点共)
「特急わかしお」「10号車」「自由席」「勝浦から普通」の表示も3月15日で見納めとなった。
‘24.3.1 京葉線 東京
2024年3月のダイヤ改正で、255系の定期運用が終了した。
255系は、1993年7月「ビューさざなみ」「ビューわかしお」として、183系を置き換える形でデビューした。1990年代後半には中央本線にも乗り入れ、特急「ビューかいじ」として土休日に新宿~甲府間を各日2往復していた経緯がある。
2004年に品川~錦糸町間のATCがATS-Pに切り替わった後は、総武快速線でも運行ができるようになり、「しおさい」にも充当されるようになった。
先頭こそ独特なスタイルだが、それ以外の中間部分は253系と酷似している。編成は4M5T、東芝製GTO-VVVFを搭載し、JR東海の373系、383系、JR西日本の681系と似た音を発していた。2014年頃からIGBT-VVVFに機器更新されている。
先頭のミュージックホーンもJR東日本標準となった251系や253系、ジョイフルトレイン電車と異なる音色を採用し、後から登場し先に引退したE351系にも引き継がれていた。
今回5編成45両が定期運行終了となるが、2024年春の臨時列車ゴールデンウイークには、「新宿さざなみ1・4号」に充当される予定となっている。
また、E257系においては、500番代が房総特急用として2004年10月から運行開始した。グリーン車無しの5両編成19本が製造され、5両編成を2編成繋げた10両編成での運行も続けられてきた。
房総半島における特急列車の運用縮小により他線への転用が行われ、現在は4編成が2500番代に改造され東海道本線の特急「踊り子」の修善寺行編成(一部高崎線・吾妻線)に、また5編成が5500番代に改造され特急「草津・四万」「あかぎ」「富士回遊(臨時)」に使用されている。
今回2024年3月のダイヤ改正において、「わかしお」号の上総一ノ宮での増解結運用が無くなり、5両編成運行化、また房総方面の特急列車全列車で全車指定席化、自由席も消滅となった。
〔補足〕ダイヤ改正後も房総特急の一部で編成両数変更があった模様で、E257系10両編成および255系9両編成が存続している。この措置は6月下旬頃までつづくと見られる。
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P:大森岳人